2008年10月15日

せかいいち うつくしい ぼくの村

20081015hon.jpg世界一美しい村とは、アフガニスタンの村のことだった。
自爆テロや外国人拉致事件、荒廃した土地など、今の映像で見るアフガンの状態から、あまりにもかけ離れた絵に、ヤヤダダも私も驚いた。
若い頃私は、特に 外国旅行に行く前は、違う文化を覚悟をしていくのだが、帰ってくると なんのことはない何処へ行っても、日本と一緒だったな〜と毎回感じてしまう。
何処に行っても「同じ」を無意識に探していたのかもしれない。
この作者の小林豊さんも、このアフガンに「同じ」を感じてもらいたかったのではなかろうか?
絵本の中の、黄金に光る麦畑や薔薇色にそまる夕焼け。
心のどかな穏やかな人々の笑顔。
小林さんの絵は、写真よりリアルに人の心まで伝えてくる
なぜ、この穏やかな人々の国で、悲劇が繰り返されるのか、誰でも知りたくなる。
小林豊さんは、10年間、中東やアジアを旅して、戦地でもたくましく生きる人々の日常を伝えることが、ライフワークともなっているようだ。
見れば見るほど、日々の生活を伝える小林さんの絵は、実に雄弁だ。
絵本には、夢を与えながらも、真実を伝えるという仕事もあるのだと、改めて思った。
  

「せかいいち うつくしい ぼくの村」
「ぼくの村に サーカスがきた」
「せかいいち うつくしい村へ かえる」
 
「ぼくの家から海がみえた」
「ぼくは弟とあるいた」
「ぼくと弟はあるきつづける」

投稿者 : 08:28 | トラックバック (0)

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