毎年、村上先生を囲んでのお話会があります。
このイベントは、我が絵本クラブの売りでもあるため、この日を楽しみにしているお母様、多々。
毎回、先生の「お宝」(絶版の絵本などいろいろ)を、見せていただけるのでワクワクドキドキ。
ちなみに一昨年は、いろいろなしかけ絵本やフリップブック(俗に言うパラパラ)。一緒にいた3才の息子の目はランラン。
何故ってこのころ、うちで私がパラパラ作ってあげてました。
親だって楽しい。こんな絵本見たことない。いったい先生どこで入手してるんでしょう。
谷川俊太郎さんの絶版絵本で、見開きにお弁当、となりにうんち。「これが谷川さんならではの感性。」
この本と言うより、村上先生の説明に衝撃をうけました。まさに、目からうろこでした。
この時の一番の「お宝」は
Alice's Adventures in Wonderland そう「不思議の国のアリス」の仕掛け絵本。
私はこの絵本を信州の絵本村で、一度目にしていたのですが、
何がすごいって、ここにあるこの本の所有者は、なんと、村上先生の奥様!!
このことがすごい!先生、奥様に怒られなかったかしら?(笑)
でも奥様が大事にするだけのことはある、驚くほどのギミック!子ども、触るなって感じです。
去年は、先生のお宝ビデオ会も有りました。
「国際児童図書評議会」1998年、 世界大会での美智子皇后のスピーチ。
「絵本の可能性」河合隼雄、松居直、柳田邦男の講演会。(のちに「絵本の力」という本にもなりました。)
「NHK未来への教室」エリック・カールのインタビューと作画の様子や、子どもたちにその技法を指導する様子。
ビデオ鑑賞だけではなく、全ビデオに先生のコメント付き。
これが楽しい。
「ここで、僕は驚きましたねえ~。美智子皇后そんなこと言っていいのかと。」
「学生のころ、夏になると浜名湖に皇太子一家が来て、見えるんだよね~。」とか
「松居 直 福音館の創始者、ここの社員の給料がすんごいんだー。」とか
村上先生!楽しませてもらってます。
今年も、ワクワクで出席すれば、はたして有りました!
ズーッと探していた絵本との遭遇。村上先生さすがです。
新宮 晋さんの「いちご」これ、探してたんです。わたしぃ~!
村上先生ご自身のエピソードも素敵でした。
一人娘のお嬢さんに読み聞かせをなさっている奥様。それを、寝転がって一緒に聴いていたという先生。
「絵本はやっぱり誰かに読んでもらうのが一番だよ。」
家族の至福の時が目に浮かびます。
読み込んで家族の思いがしみ込んだ「いちご」が一冊と、その他に復刻版の一冊、持っていらしゃいました。
前者のほうがやはり、価値ある一冊なんでしょうね。
前任の先生の本棚の手元に、この「いちご」があったのを目ざとく見つけ、嬉しかったと笑顔で語っていました。
分かる分かる!!
社会人になられて、初めてのお給料で買った絵本。教え子の女子大生にこんなことしているご自身のこと「変かぁ~?」
と聞いたら「へ~ん~!」と…(笑)
今回もお宝が出ました。
林明子さんの原画展の時の小雑誌。
林さんの初期の頃からの作品が順序よくきれいに配置された、それは素敵な本でした。
2001年7月、徳山の美術博物館「林明子 絵本原画展」のだそうです。
毎回先生ばかりではなく、私たちも思い入れのある絵本を持っての参加なのですが
今年はそれを、母たちの思いと絵本の写真を入れて一冊の本にしようということになりました。
今回も、顧問の先生らしく(失礼な)いろいろアドバイスをいただきました。
記入する形式が無機質ということで、再考。
形式にはとらわれず自分の思いを書く。そして一番大事のことを教えていただきました。
それは!作者自身が編集してはいけない。
ドライな目が必要だということでした。
これからも、よろしくお願いいたします。先生!
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