まみむ目いくじ
夜泣き

始まりの夜を、昨日のように思い出します。

突然の泣き声に起こされました。

あやせば泣き止む。軽くそう考えていました。

ところが…

その夜を境に約4年間、私たちから「安眠」の2文字は消え去りました。

一晩平均5~6回、多い時は10回以上。

泣くというより、泣き叫ぶ。何を思うか、洋服を脱いでしまったり、机の下に潜り込んだり、

立ち上がって、お辞儀のように頭を下げて泣いたり、トイレに立てこもったり…

睡眠不足が原因でしょう、かんしゃく持ちになり、泣き出すと急に後ろにひっくり返って、後頭部を打つ出血事件も。

「宇須救命丸」何本飲ませた?しかも高い方。

私よりずーっと若い幼稚園の先生ですが、随分支えていただきました。

「お母さん、夜泣きにきくお寺さんにお参りに行って良くなったなんて人もいますよ。」最後にはそんな話までしましたっけ。

昼間お母さんが話しかけすぎが原因?

そう、じゃあセーブしましょう。…………変わらない。

「夜泣きに反応したらだめ、布団かぶって寝てるといいよ。」

そう、じゃあ頑張る。………変わらない。

ストレスのない1日だといいよ。

そう、じゃあ今日は、穏やかに穏やかに。………変わらない。

祖母は心配して泊まり込む。でもあまりのひどさに「何とかしなさい!!」え~っ

祖父は「ちゃんと、育ててくれよっ!」そんなぁ~

ならば、小児科の先生助けて!「夜泣きねぇ~」えっ?それだけ?

ならば、他の小児科。「お母さん、夜泣きぐらい、我慢しなさい。」これ以上我慢するの?


いつも、青白い顔をした私を助けてくれたのは、

それでも子どもとの、寝室を別にしなかった主人や

近所のお母さんたち。

そして、いつもそばにあった「絵本」

子育てに自信をなくしそうになっても

「絵本」を手にすれば、優しい母と子どもの時間がそこには有りました。

夜泣きが治まってから、早2年。

夜、子どもの『う~ん』という声に、いまだにドキッとする自分がいます。

が、一つ子育ての山を超えました。

あの悪夢のような4年間も、母になる私には必要な試練だったと今は思っています。

そして、あの夜泣き姫は、小学生になり

本当にしっかりもののお姉さんに変身しました。

今、子育てで大変な思いをしているお母さん!決してそれがすべててでは有りませんよ。

日々子どもは成長しています。

昨日のこの子は、今日のこの子じゃないんです。今日のこの子も、明日のこの子じゃあないのです。

子どもが寝ているほんの短い時間でも、コーヒーブレイクしませんか。

「絵本」片手に…

神様がきっと素敵な何かをプレゼントしてくれるでしょう。

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