2008年04月17日

12歳の文学

20080417hon.jpgほんとに小学生?って念押ししてしまうし、この文章力にはたじたじだ。
この本は、小学館が主催の<史上初 小学生限定の文学賞>の受賞作掲載本。
自分が小学生の時って、何をどんな風に考えていたっけ?なんて、真剣に思い出そうとしてしまったぐらい。
受賞した作品の中に、孤独や暗さがかいま見える。
そうそう! このぐらいの年頃は、こんなこと考えているのよ、意外に!
親になると忘れてしまうが、親が思っているより、複雑なのだ、小学生。。。
物語作りは、(できばえはさておき)とても書きやすいんじゃないかな〜。
感想文の様な、お利口さんの文章でなくてもいいのだから自由に書ける。
心の中は、一面的ではないのだから、意地悪な子、素直な子、そして異性を書いても、ぜーんぶ自分の中にある資質なのだ。
自由に自由に、紙と鉛筆だけで、いろんな世界に羽ばたける!!
そんな取り組みをしている学校の紹介もこの本の中にあって、行事の感想文では苦戦する子でも、物語となると生き生きと書き上げてしまうらしい。
やっぱりね。
自分で、想像することは楽しい!
 

この本のもう一つの楽しみは、やはり現役バリバリの作家さんの、作品から離れた言葉!
「どうしても書けなくて行き詰まったとき、先生はどうするんですか?」とか
「先生は終わりまでお話を決めて書きますか?」とか受賞した子が聞いてくれる。
「まだ小学生なのでわからないことがたくさんあるので、書けるように努力します。」
な〜んてお利口発言に、
「それって、努力じゃないんですよ。才能っていってしまうとおかしいですけど、人や体験を綴じ込むことのできる力なんです。それが表現する力に繋がっていきます。−」
ふぅ〜〜ん、なるほど。
「日常生活で心に引っかかることがあったり、文章を書くからこそ気づくことがあります。」
そう!これは、分かります。
 
内容盛りだくさんのこの本、第二集(第二回受賞作品)も出ていて、さっそく、図書館で予約。
第三回の<12歳の文学賞>は、今年の9月16日が締め切りで、今回からハガキ小説部門も有るそう。
起承転結無くてもいいし、書き出しだけでもいいし、いきなりエンディングでもいいのだそう。
これなら出来る!とヤヤダダは盛り上がっている。(笑)

投稿者 : 10:53 | トラックバック (0)

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