2009年03月13日

忍者サノスケじいさん

20090313hon.jpg朝、新聞の見だしを見る。
ん?「浜松の作家 本アニメ化」。

こりゃ、那須田さんのサノスケじいさんのことねぇ〜(*^_^*)
すぐ分かったよ〜。
「もうサノスケじいさんのネタが切れた〜。続けられない〜。」とドイツに住んでいらっしゃる息子さん(淳さん)に電話をすると。。。
「サノスケじいさんが日本全国を回るっていう話ににしたら〜。」というアドバイスをもらって復活したと笑いながらおっしゃっていた。
さすが、同じ児童文学作家の息子!持つべきものは、強力な協力者ね〜(笑)。
この前、友人と話していたら、「あのひくまの出版の那須田さんって、高校の時の英語の那須田先生のお兄さんか弟だよ。」と言うではないか!!
「え〜〜〜?!ほんとだ!同じ名字だ!(でも、まてよ)那須田先生って若かったじゃん。」
「あのね〜、私たちが高校生の時だよ。何年前だと思ってるの?」
そうだった。。。(^_^;)
その復活したサノスケじいさんが、「魔法使いサリー」や「巨人の星」などの作画監督で知られる香西監督によってアニメ化されるのだ。
サザエさんやまる子ちゃん系の家族で見るホンワカアニメって感じだ。
皆さんに愛されるアニメになるといいですね。(*^_^*)

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2009年03月05日

ホ・オポノポノ

20090305hon.jpgハ?
初めて聞く人は必ず2度聞き してしまう。
<ホ・オポノポノ>古代ハワイに伝わる問題解消方法のこと。
日本でも「ありがとう」を何回も唱えましょうという方法があったが、それに通じる。
ホ・オポノポノは「「ありがとう。ごめんなさい。許してね。愛しています。」という言葉かけで、豊かな人生になっていくというもの。
最初に読んだ1冊が、「ハワイの人間州宝」に選ばれたモナさんの伝える<ホ・オポノポノ>を実践するヒューレン博士の話。
患者に実際には何をすることもなく、心の中でこの言葉を唱えただけでこの病棟の、すべてを完治させたというもの。(患者ばかりでなく、職員までも!!)
にわかには、信じがたいかもしれない。
でも、今までの私の経験から考えると、ストンと腑に落ちた。
最近読んだ本の中では、上位にのぼる本。
潜在意識に呼びかける極上の言霊。
心が軽くなって、不思議な事が起こり始めます。(^_-)
 

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2009年02月09日

SNOW CRYSTALS

20090209hon.jpg 20090209hon2.jpg
「<雪の写真家 ベントレー>持ってたよね〜。
明日、小学校の読み聞かせで、使いたいのに図書館では細江ぐらいにしかないの〜!
貸して〜!」
と緊急メールが友から。
「いいよ〜!」と返信!
ところが、私が持っていたのは、ベントレーさんが実際に撮った雪の結晶の写真集だった。
友も私も勘違いしたのは、私がかなりこの本に惚れ込んで、昔、熱く語っていたためらしい。
でも、持ってるって信じ込んでいるなんて(^_^;)
 
友人は、少し荒れ気味のクラスでの読み聞かせらしい。
絵本の方は、イトーヨーカドーの子ども図書館で調達したのだが、写真集も見せたいと我が家に立ち寄る。
この信念の人ベントレーさんの話と、美しい雪の結晶が、子どもたちの心の琴線に触れるといいのだが。。。

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2009年02月03日

鬼のおくりもの

20090203hon.jpg今日の夕ご飯は<巻き巻き>よ〜!
我が家では、手巻き寿司のことを、こう呼ぶ。
いろんな具を好きなように選んで、手巻きを作って<恵方巻き>にする。(笑)
最初の1本目は、みな無口にモグモグ。。。
美味しい〜〜〜!!久しぶりの手巻き寿司に歓声!!
食事の後は、豆まき。
窓を開けて「福はうち〜!福はうち〜!」
今年は、鬼さんにも、協力してもらいたいことが一杯なので、「鬼は外」は言わないのだ。
そしたら、ヤヤがうちに有る絵本「鬼のおくりもの」という絵本を持ってきた。
この本は、節分に「鬼はうち〜!」と呼び込んだ ゆうへい君が主人公。
クラスでのけものにされていたゆうへいは、鬼に自分を見て、排除できなかったのだ。
最後は、ほんのり心が温かくなるお話。

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2009年01月18日

MOMO

20090118momo.jpg昨日の夜中、やっていた映画「モモ」。
録画して今日、家族で鑑賞。
雨のそぼ降る日曜日の午後、本を読んだり、映画を見たり。。。
のんびり過ごして、時間泥棒には、時間を盗まれなかったみたい。
ラドスト・ボーケル、愛くるしい笑顔の無垢な感じが、モモ役にピッタリね〜。
この映画のオープニングのところで、マイスター・ホラと電車に乗り合わせるのが、ミヒャエル・エンデ その人だなんて、結構おっちゃめな作家さんなのね〜。
「Time is money〜!Time is money〜!」とヒステリックに叫ぶシーンには、まさに今を風刺している感が有り、古さは感じない。
なんて、鑑賞していると。。。。あ”〜〜〜〜〜〜!!
後少しで、ラストってところで気がついた。
あの〜この映画、私 観てる。。。
時間泥棒じゃなくて、記憶泥棒に記憶 盗まれてる。。。

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2009年01月11日

疑問力

20090111hon.jpg雑誌<MOKU>の特集、「疑問力」を読んだ。
ストレートな物言いの作家 曽野綾子さんの書かれたことはこう。
「何故?今の日本人は幼稚になったのか?今の日本人に未来は有るのか?」
やはり、子どもの教育に立ち返るようで、「子供に疑問する力を持たせ、自分で考える力を養わせ、ひいては、日本人を再び賦活する“勇気”をもたせること」なんだそう。
ううぅ〜〜ん、耳が痛い。。。
子どもというより、自分に立ち返る命題だわ。。。
清水眞砂子さんも、「疑問力」に近いことを確か 昔言っていた。
学生に、「答えを出さなくてもいい!それよりもその疑問を持ち続ける力が大事。」と。
フム、これを目指そう!!
何事も、当たり前と思わず、何故?どうしてこうなの?ってもっともっと考えてみよう。
ヨシッ!!今年はこの「疑問力」に磨きをかける年にしよ〜!
「一年の計は元旦にあり」って言うものね。
あれ?今日は何日だっけ?(^_^;)
 

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2009年01月10日

写真がもっと好きになる

20090110hon.jpgこの本は、いかにしたら 写真に 自分の思いを込められるか ということを、教えてくれた。
そういうことだったのね〜と今までの疑問が、霧が晴れていくがごとく明らかになった。
当たり前のことなのだ。
写真の向こうにあるのは、<愛>なのだ。
この当たり前のことに、改めて気がつかされたという感じ。
著者の菅原さんの、初心者を導く眼差しがとても温かい。
そのことは、この本の目次にも表れている。
<写真は、ひとつのドアみたいなもの>
<話しかけるように撮ってみよう>
<あかるいところはあたたかいところ>などなど。。。
<びくびくしながらも真正面>は、菅原さんの駆け出しのころのエピソード。
敬愛する写真家エルスケンのように、人々やその有様に自然に正々堂々と向かいあいたいと思っているのだが、出来ない。
出来なくて落ち込むのだが、エルスケンが歩いた同じ町で、勇気を出して、見ず知らずの人に声をかけ、初めての肖像写真を撮ることになる。
その写真がいい!!その男性の存在感が、写真を通して伝わってくる。
それは、何も迷わず真っ直ぐに、カメラが被写体の男性に向けられているから。
菅原さん曰く、少しだけ勇気を出して真正面から向かいあい、相手を思いやる気持ちを忘れず堂々とすれば、「大切な1枚の写真」が生まれるはずと。
 

写真は、ほんとうに不思議。
目の前に有るものが、眼で見ている以上に、美しく撮れたりする。
カメラを変えたこともきっかけになって、この頃 写真がとても楽しい。
自分で撮るのも楽しいのだが、人の写真を見るのも、以前よりもっと楽しくなっているのに気がついた。
写真の向こう側を読んでいる自分がいる。
この時期に出会うべくして出会った本なのかもしれない。
写真がもっと好きになった!!
 

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2009年01月09日

いるか

20090108iruka.jpg3年前に谷川俊太郎さんのお話会に、当時小2のヤヤと幼稚園のダダを連れて行った。
子どもは一番前!ということで、ヤヤダダは特等席で、母は大人席で、谷川さんのお話を伺った。
最後に、サイン会があった。
こういうサイン会っていうのは、当たり前だが、当日 会場で買った本のみ。
持っていった本、しかもタダでもらった教科書(笑)になんてなど、もっての他!おきて破りなのだが、そこはヤヤのニッコリに免じて許してもらって、サインして頂いた。
今、勉強している作品を書いた人に会ってお話をしたというのは、ヤヤの心に、何かしら残していくのだろうと思った。
そう、ヤヤはまだ良かった。
ダダときたら、<天下の谷川俊太郎>の目の前の席でふざけていた。。。
母は、きっと時間が経てば、こんなやつだって、きっと 谷川さんと過ごしたほんの少しの大切な時間を、振り返る時がくるであろうと期待した。
 

気がつけば、ダダもいつの間にか、小学2年生。
そして、谷川俊太郎の「いるか」を口にする時期なのだ。
ヤヤが、私の教科書持っていって、みんなに見せなよ〜とか言っていたが。。。
「どう?先生 驚いたでしょ?」とヤヤ。
当時のヤヤ担任のS先生は、その教科書のコピーを取るまでして驚いて(笑)くれたからね〜。
でも、ダダの担任のY先生はどうかな〜?
エッ?!感動してた!へぇ〜〜〜、そうなんだ〜。
それが伝染してか、クラスメートも大騒ぎだったらしい。
ダダにそれくれ!とか言った子もいるとか(笑)
谷川さん!これほど貢献したサインはないかも!(笑)
大きくなったダダのクラスメートが、「誰だか忘れたけど、谷川俊太郎のサイン持ってきたヤツがいたんだよなぁ〜。」なんて小学校の思い出を話す時があるかも なんて考えると結構楽しい。

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2008年12月01日

再び落語

20081201hon.jpg「お母さん、今日ね、先生が落語を話してくれたんだよ〜。」とダダ。
へぇ〜、ダダ担任のY先生は、いつもダダに、とってもいい刺激を与えてくれる。
以前、熱くお話してくれた「巌窟王」は、ダダにもサクッときて、結局自分で読破してしまったのだった。
いつも顔を合わせている先生の感動は、いかに子どもの心に響くかと言うことが分かる。
しかも、鯉昇師匠の来校、先週の今日だもの、旬を逃さずで流石、Y先生。
で、「紀州」と「そばの殿様」を聞いたとおり、一生懸命 話してくれるダダ。
「お殿様が鍛冶屋の前を通ると、トンテンカン トンテンカンが『テンカトル テンカトル』って聞こえて嬉しくなっちゃったんだよね。」
オ〜〜、聞こえるね〜、天下取るってね。ハハハ(*^_^*)
でも、鍛冶屋さんが、鉄を水につけるとキシューって聞こえてね。。。。」
ハハハ、その殿様じゃなくて、紀州の殿様が取るのね、天下を!ハハハ。。。
ダダはすっかり、噺家さんよ〜。
じゃ、次の噺「そばの殿様」もう一題、お願いしま〜す!!

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2008年11月14日

ビバリーヒルズ チワワ

北米2週連続興行収入トップになったディズニーのチワワ映画。
見ちゃいました!

NHKの「チャロ」とかぶるかぶる!
(頼りになる元警察犬のデルガドが、チャロのさしずめドレッドかな?)
主人公は、セレブなチワワの女の子だけどね。
ビバリーヒルズに住むキャリアウーマンのご主人様が、ベビーシッターならぬドッグシッターを雇うのだが、そのシッター、チワワのクロイちゃん連れてメキシコ旅行に行ってしまうのだ。
そこで、迷子になったクロイちゃんのドタバタコメディ。
メヒコですからエスパニョール、ラテンの乗りでテンポがいい!!
それにワンコたちの顔の表情がいいですよ〜。
目の動きとか、眉間のシワとか、犬でも笑うのだ!キラリン!!
クロィちゃんの声は、私の大好きな女優のドリュー・バリモア。
犬でもモテモテのセクシーボイスは、ピッタリ。
ギリギリセーフのハッピーエンドは「メヒコNo.5」を身にまとってのご帰宅。
キュートなワンコたちがいっぱいの、家族で楽しめる映画でした。

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2008年11月13日

ごきげんいかが がちょうおくさん

20081113hon1.jpg60代になったらこその本と、翻訳家 清水真砂子さんが言われていたのが気になって借りてきた。
「読んであげるなら 4才から」「自分で読むなら小学校初級から」なのだが。。。
主人公は、そこつ者のがちょうおくさん。
でも、そのそこつ者とは、私でも有り、あなたでもあり、あの人でもあると清水さん。
でも、そればかりでなく、そのそこつ者の回りの友人にもなっていたりすると。
読んでみると、ほんと!これって私?だ。
本人は大まじめで、一生懸命なんだけど、ピントがはずれていて 何処か危なっかしい。
幼年童話らしく、ほんわかハッピーエンド。
でもそれはがちょうおくさんの努力というよりも、回りの友人がほんとにも〜!と言いながら世話を焼いているのだ。
どうぶつむらの友人が<あたたかく見守っている>のであれば、並の作品。
月並みの子ども文学は<あたたかく>が好きなのだが、この作品はまあ<しかたなく>。(笑)
ここが、スゴイ!と清水さん。
ほんと、どの短編も笑ってしまうのだが、どれもリアリティがあり、この本の作者の一ひねりにまた感じ入ってしまう。
 私が、がちょうおくさんの話の中で、気になるのは<うちにはだれもいません>。
  

20081113hon2.jpg大好きなジャムをつくるため、市場にぶどうを買いに行く。
その間に、友人がきたら大変と「十時まで うちには だれもいません」と張り紙をする。
ところが、買い物が早く終わって帰ってくると、この張り紙。
「ということは、なかにはいれないってことね。十時までまたなきゃ。」
そこで、登場!しっかりもののりすおくさん。「おかしいんじゃないの?」と。
そう言われて、ちょっと変?と思うには思うのだが、そこは、がちょうおくさん!
黒い目で、厳しくみすえてきっぱり言うのだ。(笑)
「あたし、いつだって、ほんとのことをいうわ。だから、もし、あたしが、十時までだれもいないっていったら、それは十時までだれもいないってことなの。だからーあたし、それまでまってるの」
もう、この乗りは、「がまくんとかえるくん」の女性版。
女性同士だからなのか、ちょっと辛口?
あのがまくん、かえるくんにはないアクというか、スパイスが利いている。
で、話にもどるが、このがちょうおくさんみたいなことって、普通に生活していていろんな所で、遭遇するものだ。
がちょうおくさんのえらいところは、最後 一人で考えているところかな?
「どうして、あんなさわぎになったのか、さっぱりわからない。
いったいぜんたい、あたしうちにいたのかしら、それとも、いなかったのかしら?」
事件があっても、笑いっぱなしで終わらせないというところに、作者の思慮深さを感じる。
そこら辺のことも、清水さんは、冷笑からユーモアに変える妙を言っていたのだが、私もこの作者の人柄の良さを感じた。
 

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2008年11月08日

アイスエイジ

今日は、休憩するには良い天気!
「アイスエイジ 2」を上映するタロさんが言うには「前 も見たけどね〜!」
エッ?見てないよ〜、ヤヤダダ見た?
「半分ぐらい見たかな〜?お母さんはキッチンにいたから憶えていないんじゃない〜?」
で、それにしても憶えはない。
見始めて、やっぱり見てないよ〜、このスクラット(りす)は相変わらず、笑わせてくれるよね〜。
って、ずーっと見ていて〜クライマックス!!
あ”〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!見たことあったよ、この映画!(笑)
「いいね、何回も楽しめて。」といつもタロさんに笑われる。
「今日の朝食食べてない!絶対食べてない!アッ食べてた!」って言わなきゃいいけどね〜って笑われてしまった。。。
 

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2008年11月04日

ウィリアム・スタイグ

20081104hon.jpgスタイグといえば、<King of Cartoons>と称された漫画家だった。
<漫画王>といわれるぐらいだから、彼の描く人物の表情は、ただならぬのだ。
(「くぎになったソロモン」のソロモンが家族には秘密を黙っておこうと食事中にニマッとしている顔とか、「いやだいやだのスピンキー」の怒っている顔とか、上げればきりがない。)
何回みても笑える!
スタイグ、いいなぁ〜!
微妙な目線から、登場人物の心情が、愛しい程伝わってくる。
フリーの漫画家時代を経て、60歳を過ぎてから児童文学に目を向けていったというスタイグ。
スタイグ自身に興味を持ってしまった。。。
 
スタイグは小さい頃、一番上の兄から笑顔としかめ面の描き方を先ず教わった。
それから、スタイグは四六時中お互いの表情を読んで、お互いが何を感じているか、あるいは感じたふりをしているかを見極めようとしたらしい。
こうして、スタイグを、スタイグとならしめていったのだ。
 

20081104hon2.jpgスタイグは、小さい頃から育んだ、あの観察眼で、絵描きとしての道を歩んでいく。
その<観察眼>は諸刃の剣になってしまったのか、彼自身をも苦しめてしまう。
過激な精神科医のウィリヘルム・ライヒとの交流は、初めは患者として始まったのだ。
だが、人生とは分からないものである。
彼との出会いは運命といえるものだったのだろう。
この出会いは、人間の内部を、深く知ることにもなり、スタイグの生き方にも、作品にも影響していった。
長編「ぬすまれた宝物(ほうもつ)」を読めば、えん罪という重いテーマを描き、スタイグが絵ばかりでなく、文才も併せ持つことを知る。
私にとってスタイグの描く作品は、読んだ後に、心のなか〜〜の方を、ジンワリ暖めるのだ。
その暖かさ何年たっても、消えないぬくもりなのだ。
ライヒとのエピソードを知れば、スタイグの描く登場人物の心の描写が、秀逸なのは当たり前だ。
その暖かさの向こう側には、<孤独>や<鎧をかぶった自己>を象徴している気がするのは私だけだろうか?
とは言っても、スタイグの作品は、みなどれも暖かく、<それでも、私は生を尊び生きていくのだ!>という彼のメッセージが聞こえてくる。
 

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2008年10月24日

ラビーニアとおかしな魔法のお話

20081024hon.jpg「おかあさ〜ん、テスト!!」ヤヤが学校から国語のテストを持って帰ってきた。
その中の問題。「あげく(に)」を使って、短い文を作りましょう。 
ヤヤの答え
「お父さんは、ろうかにスライムが落ちていてふんでしまい、そのあげく靴の中には石が入っていた。」
私「ウンチじゃなくて、良かったね〜〜!!」(爆笑涙!!)
昨日、読んだイタリア児童文学のロングセラー「ラビーニアとおかしな魔法のお話」が頭に浮かんじゃったんだもの、しょうがない。
<マッチ売りの少女、ラビーニアは、妖精から魔法の指輪をもらいました。
その指輪は、なんとものをウンチにかえることができるのです。>
エ〜〜〜〜〜〜!!なんちゅう話でしょう。
あげくに、ディズニーが映画化しようとしているのです。

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2008年10月19日

*Nim's Island*

演技派ジョディ・フォスターが出演しているので、どんなタフな映画なの?と思ってしまう。
映画を見る前に、タロさんに聞いたら、「ニムズアイランド」としか教えててくれぬまま、映画が始まってしまった。

ジョディがは主役?
いいえ、主役は、もちろんニムという女の子だった。原題そのまま。
で、ジョディが演じるのは、ベストセラーの冒険小説家。
でもこの小説家は、冒険とはほど遠い、引きこもりの対人恐怖症なのだ。
そこを押してまでも、南の島のニムを助けに行く。
ある意味、家から一歩 外に踏み出せば、この小説家にとっては、アドベンチャー?というコメディで、初めて見る、ジョディのコメディエンヌぶりを楽しんだ。
他のお楽しみといえば、「オペラ座の怪人」のファントムやったジェラルド・バトラーの2役。
小説家の考え出した冒険野郎の役の方は、ワイルドで彼にピッタリだった。。
それから、ニムは「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイルちゃん。
映画見終わってから、それに気がついたタロさんと私はビックリ!
あのアビゲイルちゃん、リトルでおデブじゃなくなって、ニムを演じてました。
いや〜、女優の道を歩んでいるのね〜。

 

言い忘れてましたが、邦題は「幸せの1ページ」。
意味深につけちゃいましたね〜。
映画を観てから、日本の予告編を見たのだけれども、ジョディが全面に出てる。
日本の角川さんが大人の女性向けの戦略に変えてしまったためらしい。
アビゲイルちゃんより、ジョディの方が、集客できると読んだためか。。。
内容からすると、この映画は、児童書が原作のドタバタコメディ。
大人の女性がジョディ・フォスターで、観てしまうとギャップがあるかも?!
でも、これは、子ども向けですから、子どもと一緒に見るのには、いいんじゃない?
だめ?
ヤヤダダ観てみる?
早速、<観て読む>ということで、原作の「ニムズアイランド」図書館にリクエストかけてみました。

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2008年10月15日

せかいいち うつくしい ぼくの村

20081015hon.jpg世界一美しい村とは、アフガニスタンの村のことだった。
自爆テロや外国人拉致事件、荒廃した土地など、今の映像で見るアフガンの状態から、あまりにもかけ離れた絵に、ヤヤダダも私も驚いた。
若い頃私は、特に 外国旅行に行く前は、違う文化を覚悟をしていくのだが、帰ってくると なんのことはない何処へ行っても、日本と一緒だったな〜と毎回感じてしまう。
何処に行っても「同じ」を無意識に探していたのかもしれない。
この作者の小林豊さんも、このアフガンに「同じ」を感じてもらいたかったのではなかろうか?
絵本の中の、黄金に光る麦畑や薔薇色にそまる夕焼け。
心のどかな穏やかな人々の笑顔。
小林さんの絵は、写真よりリアルに人の心まで伝えてくる
なぜ、この穏やかな人々の国で、悲劇が繰り返されるのか、誰でも知りたくなる。
小林豊さんは、10年間、中東やアジアを旅して、戦地でもたくましく生きる人々の日常を伝えることが、ライフワークともなっているようだ。
見れば見るほど、日々の生活を伝える小林さんの絵は、実に雄弁だ。
絵本には、夢を与えながらも、真実を伝えるという仕事もあるのだと、改めて思った。
  

「せかいいち うつくしい ぼくの村」
「ぼくの村に サーカスがきた」
「せかいいち うつくしい村へ かえる」
 
「ぼくの家から海がみえた」
「ぼくは弟とあるいた」
「ぼくと弟はあるきつづける」

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2008年10月14日

動く絵本

20081014hon.jpgヤヤの夏休みの自由研究が「錯視」(目の錯覚}。
なかなか、面白い研究だったのだが、その調査中に、面白い絵を見つけた。
 
 リンク:猫が動く絵
 
後ろにある何か分からない絵の上に、もう1枚のストライプの紙をマウスでつかんでスライドさせると。。。
なんと!黒猫が走り出す!
オ〜〜〜〜!
これって、思いっきり<目の錯覚>だよね〜。
絵本にすれば、子ども喜ぶだろうな〜と思っていたら、やっぱり絵本になっていた。
その名も<Gallop!>(ギャロップ!!)。
しかも、今年の「ニューヨークタイムズ絵本部門第一位」なんだそう。
日本では在庫切れ状態が続いているよう。
あっ、アマゾンの洋書ではまだ入手可能だそう。
第二弾<SWING!>(スイング!!)は、明日アメリカ発売!!
 

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2008年10月11日

チェコ共和国

20081011cheko.jpg土曜日の朝の楽しみ、テレビ朝日の<旅サラダ>の海外マンスリーを見る。
先週から、チェコ親善大使で、チェコを第二の故郷という、岩崎宏美さんのチェコ紀行。
中世の面影を今も残す映像にため息。。。
そうそう、万博の<チェコ館>が楽しかったのを思い出す。
照明をおとし、階段状の癒しスペースに、子どもも手に取れるいろいろな素朴な楽器。
そこを抜けると、日本のアニメよりももっとアートしているアニメーションのシアター。
ガラスのお人形が踊り出し最後には割れてしまう、ちょっと悲しいお話は、3D? もの凄くリアル!
奥行があってヤヤダダも私たちもびっくりだったよね〜。
レストランにも入って、チェコ煮込み料理やビールも頂いたから、ほとんど旅行した気分!!
ちょっと、思い入れ深い国となった。
岩崎さんのチェコ紀行をみて知ったのだが、社会主義圧政の犠牲になった芸術家たちの逃げ道が、唯一 絵本や人形劇などの児童文化だったらしい。
あ〜それで、チェコのアニメも含む絵本やマリオネットが、大人の鑑賞にも堪えられるアートっぽいものが多いのね。
自分の命を傾けて、心の叫びを表現していたのかと思うと、ちょっと見方を変えてチェコの児童文化を味わってみようと思った。

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2008年10月05日

飛べとべ、紙ヒコーキ

20081005hikouki.jpg紙ヒコーキの本「飛べとべ、紙ヒコーキ」を以前買ってきたのだが、この頃、ダダブームになっている。
暇さえあればこの紙ヒコーキ折りに凝っているダダ。
うまくいかないと、涙までうかべて作り直している。
 
著者の戸田拓夫さんは、大学の2年間 闘病生活を余儀なくされ、夢も希望もなく紙ヒコーキばかり折っていたという方。
今は、<宇宙ステーションから紙ヒコーキを飛ばして、地球に帰還>というプロジェクトも進める、日本屈指の紙ヒコーキ研究家で、紙ヒコーキ協会の会長としても有名。
その戸田さんのこの本には、ガイドブックの他に、すぐ折れる紙が100枚セットされている。
 
今日は、浜松基地の航空祭。
朝、早くから何機も飛んでいく。。。
と言うわけではないけれど、朝からダダと一緒に紙ヒコーキで盛りあがっている我が家。 
空をみれば、ヘリコプターにエーワックス!
「外で飛ばしてみようか!!」
 

20081005hon.jpg今まで作りためた紙ヒコーキと、木に引っ掛かった時の救出用に虫取り網とメジャーを持って公園へ。
ほんの少し翼を曲げたりするだけで性能が変わるのも面白いし、パイロットの技術的なことも作用しているのも面白い。
奥が深いねぇ〜。
紙飛行機に、戸田さんがつけた、それぞれのネーミングがカッコイイ!!
<スーパーフィン><フライヤー号><はばたきカモメ><ハヤブサ>etc...
結局、ヤヤの折った<スライダー>という紙飛行機 で、母 パイロットが15m弱まで飛ばした!!
 
この本の後書きで語るフィリピンの思い出が、戸田さんの想いにあふれていた。
「風の谷のナウシカ」に似た片田舎。
さわやかな風が吹く高台に立つと、ふと紙ヒコーキが飛ばしたくなる。(戸田さんですものね!)
そこで、会社のレポート用紙で、<ロングプレーン>を折って谷に向かってスーッと飛ばす。
現地の人たちの注目の中、はるか谷間の村に向かって飛び、最後は点になって消えてしまう。。。
そのマジックを目のあたりにして、子どもばかりか大人までが目をみはり、まるで魔術師を見るように口をあけて見とれてしまったのだそう。
その中の一人が「日本人はみんな、こんなことができるのか?」とたずねる。
戸田さんは、こっくりうなずいて「ああ、日本人はみんな折れるよ。」
世界に誇れる日本のオリジナリティがここにある気がして、ぜひそうあってほしいという思う気持ちからこう答えたんだそう。
1枚の紙に科学的な価値を与えるー 紙ヒコーキ ー
日本人の心も伝えているらしい。。。

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2008年10月03日

うめかよ 大好き!

20081003hon2.jpg梅佳代さんとの初めての出会いは、NHKの「視点・論点」という堅い番組。
自分のおじいちゃんの写真を、説明し始める。
何???番組間違えた?何だろこの場違いな女の子は?
爆笑の後、疑問のまま、その日は別れた。
その次の出会いは、本屋。
なぜか、他の写真本とは別格扱いで、置いてあるじゃないですか?
その次の出会いは、ご存じ「トップランナー」というNHKトーク番組。
え〜〜〜〜!
すごいんだ〜うめかよ!!
でも、面白すぎ!!
 

20081003hon.jpg例の「じいちゃんさま」以外にも写真集が出ているのだが、「男子」これも傑作!!
いたいた!こんな男子! 
ページをめくる度に吹き出してしまう!
でも、この瞬間を切り取る 梅佳代さんの才能は、ほんと、スゴイとしか言いようがない。
連写?と思ったら、彼女曰く、ハッと思う瞬間はここ!しか絶対ないんだそう。
撮影現場を見ると、確かに連写なんかせず、シャッターチャンスを的確に捉えて、1回だけカシャと!
うめかよの「みる」は「見る」じゃなく「覧る」でもなく「観る」より「視る」かな〜?
安易に小さい頃のうめかよを想像できてしまう。
自然の中で、思いっきり遊び、好奇心一杯の女の子。
虫の代弁者と言われる、絵本作家の澤口たまみさんの話を思いだした。
自然観察会に大人を連れ出すと、そこにいる鳥や虫を見つけることができない人がいる。
いくら説明しても、見つけられない。
それは、子どもの頃、どのくらい自然と触れあって遊んだかということで、センスが養われるのではないかと。。。
そのセンスを持った子どもたちが、研究者になっていくという実話は頷けた。
うめかよ!あなたもね、きっとこんな観察眼の鋭い子どもだったんでしょうねぇ〜。

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2008年09月30日

Nursery Rhyme Book

200800930hon.jpgナーサリーライムズ、英語圏でのわらべ歌、マザーグースと言った方が馴染みがあるかもしれない。
そのCD付きの本"Nursery Rhyme Book" を、タロさんがネットで購入。
これが素晴らしい!!
ピーターラビットのビアトリクス・ポターの絵で、CDもミュージカル?というほどバラエティーに富んで飽きさせない。
流石、本物!
ヤヤも気に入ったようで、気がつくと聞いている。
絵本を広げてページをめくるヤヤをふとみると、ん? 歌詞を指で追っている?
しかも、リフレインのところもちゃ〜んと戻っていたりする。
え〜〜?なんで?
英語のスペルなんて教えた事もないのに何故?(ローマ字じゃないんだ〜なんて叫んでいたよね。)
出来るのかな?私にも?
ということで、ワールドミュージック好き我が家の、ミュージックライブラリーの中から
ちょっと、抜き出して実験してみた。
 

最初にして、選曲ミスだった。
アッラーの神なんて出てくる曲だがらアラブ系言語の曲。
アルファベットじゃないし、<非 分かち書き>で、どこで区切れているのか、皆目見当がつかない。
追うべき歌詞の上を人差し指が宙を舞う。。。
それに、何か変と思ったら、左読みではなく、右から読むものらしい。(笑)
んじゃ、フランス語はどう?
これは、なんとなく行けそう!
いいんじゃない!いいんじゃない!と思ったのもつかの間、曲が終わった。。。
無声音やリエゾンがきっと分からないのだ。
で、成功したのか失敗したのかわからない実験の結果、分かったこと。
①分からないとはいえども、アルファベットには馴染みがあったヤヤ。
② I をアイと読むことを発見していたらしく、少し目安にしていたらしいヤヤ。
絵本を耳で十分楽しんだ子が、大人が教えなくても、字を読んだりするのも、このヤヤの過程を踏んでいくのかもしれない。
やっぱり、言葉は耳から育つにちがいない。
そして、その母語のリズムを、わらべ歌や絵本から学んでいるのだぁ~と思った。

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2008年09月29日

泉鏡花 

200800929hon.jpgこの頃の、私ブームが「泉鏡花」なのだが、きっかけは、「梨木香歩」。
梨木香歩さんの<蟹塚縁起>という絵本を読んで、お〜そう言えば梨木香歩さんって、静寂という言葉の似合う、私好みの作家さんだったということを思い出した。
<家守綺譚>を読んだ時は、同じ年ぐらいの作家さんなのに、なんて綺麗な日本語を知っていらっしゃるのかと感動した。
読書会でも、その通りの感想を述べたっけ。
その読書会で年配のお二人の方が、このような文体は昔の作家さんの書き方ね とかおっしゃっていたのが、心に残っていた。
この作品に感動した理由の一つが、美しい日本語に酔ってしまったというのなら、昔の作家さんたちの、作品を読んで味わってみる価値はあるのかな〜と思った。
で、泉鏡花なのだ。
 

昔表記のまま、ふりがな無しは結構苦労した。
蝙蝠なんて漢字、今ちょうど、観察して注目しているから読めたよ〜!のこうもり!!
でも、読めない!分からない!も良しとして、ペーパーバックを読むのと同じように、全体を味わっていけば、なんと心地よい日本語!
これかぁ〜、梨木香歩さんも模した 心惹かれる日本の心、日本語のリズム。。。
「故きを温ねて新しきを知る」という感じでしょうか?
「照葉狂言」「高野聖」「絲遊」「眉かくしの霊」「絵本の春」「貝の穴に河童の居る事」。
読めば読むほど、こちらの世界に入り込んでいってしまう、不思議な感覚。
知らない日本語を知ることも多い。
タイトルになっている絲遊(いとゆう)とは、陽炎(かげろう)の異名で、はかない物のたとえに使うらしいし、今で言う読み聞かせの事を絵解(えとき)なんて言うらしい。
へぇ〜。なんか新しい世界が広がるみたいで楽しい!!
ん?なんかよしもとばななさんにもこの雰囲気があったなぁ〜なんて思っていたら、泉鏡花文学賞なんてのを受賞なさっていた。
知らなかった。。。
私の中で、今「泉鏡花」はグッと近い人になっている。

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2008年09月26日

黒ねこサンゴロウ

200800926hon.jpg何? 帰ってくるなり、黒ねこサンゴロウ4冊一気読み?!
ダダ! 何てもったいない読み方をするの〜?
この、黒ねこサンゴロウシリーズは、じっくり味わって、愛おしんで〜〜オイ!ダダ!聞いてる?
母の言葉など、聞いていないダダ。。。
しょうがないか、面白くて、ついつい次々読んじゃうよね。
このシリーズは、ほんとサンゴロウに惚れる。
ネコのくせに、筋が一本入っていて、物事に動じず、世間に流されない、義侠の男!!
とにかく、カッコイイ!菅原文太か、高倉健って感じ?
ヤヤダダのためなんかじゃなく、私が大いに盛りあがって読んでいる。
 
<黒ねこサンゴロウ>で5冊
①旅のはじまり②キララの海へ③やまねこの島④黒い海賊船⑤霧の灯台
<黒ねこサンゴロウ旅の続き>で5冊。
①ケンとミリ②青いジョーカー③ほのおをこえて④金の波 銀の波⑤最後の手紙
 
最初の5冊を読み終えて、自分が好きな順、感動した順というのを、ヤヤダダ母で付けてみた。
すると、ヤヤダダはまったく同じなのだ。 
ヤヤダダー⑤③②④①の順なんだそう。
ヘェ〜〜。
   

ヤヤダダ、ともに1番良かったと言っている「霧の灯台」。
灯台守のカイとサンゴロウのつかの間の友情が描かれている、ちょっと切ないお話。
これが1番なんて、ちょっと意外!しかも2人とも?!
サンゴロウやカイの、共に相手を思いやる気持ちが、痛い程伝わってきて、どちらかというと、他の本より<大人本>。
これを、選ぶのね、ヤヤダダも。。。
私が選んだのは、読んだ後は、ヤッター!!って感じのハッピーエンドのキララと海賊船。
思いこみってあるのだろうか?あるんだろうなぁ〜。
子どもが、こんな内容 分かりっこ無いとか 思っているのかも。。。
「霧の灯台」はあまりに切なくて、私はちょっと苦手なんだけどなぁ〜〜。
ヤヤダダが大人になっていろいろな経験をした後に、もう一度 この黒ねこサンゴロウを手にした時、どんな感想を持つのだろう。
それより何より、子どもの時に 私が読みたかったなぁ〜。

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2008年09月20日

おばあちゃん

200800920hon.jpg「トムは真夜中の庭で」これが良かった!!
バーソロミューのおばあさんが絡むラストシーン、泣けるほどいい!
何でかというと、ネタバレになってしまうので、大どんでん返しを、楽しみに最後までどうぞ!
ということで、今まで読んできた本で、記憶に残る大好きなおばあちゃんは何人もいる。
意地悪ばあさんから始まり、ダウデルばあちゃん、がばいばあちゃんに、ルピナスさんにターシャ・テューダーさん。
まだいる?
ばばばあちゃん、だってだってのおばあさん、トロガイばあちゃんに、ハウルの動く城のソフィーはちがうか。。。
なんか楽しくなってきた、おばあちゃん探し!
ちなみに梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」(55人待ち)で予約を入れてある。
十把一絡げで、おばあちゃん おばあちゃんと気安く言うな!というお言葉もあるでしょう。
昔はそれぞれ個性的な女性たちだったのは重々承知の上。
でも、この<おばあちゃん>の響きには、どんなに頑固そうにみえても、人生の辛酸をオブラートで包み込んだような、優しさを感じる。
それはきっと、私が おばあちゃんっ子だったから。。。
おばあちゃん大好き!!

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2008年09月15日

パラリンピック

200800915hon1.jpgオリンピックで盛りあがった我が家だが、パラリンピックでも新たな感動をもらっている。
NHK「北京パラリンピック」は1日たりとも見逃さず、録画して次の日に見ている。
昔から、図書館の「みんなで楽しむ障害者スポーツ」なんていう本を、何回も借りてきては熟読し、かなり詳しくなっているダダにとっては、実際の映像も興味深いのだろう。
ダダは、オリンピックもパラリンピックも同じスポーツということで、スポーツ観戦好きの血がうずくのだろうか。
それなら、母にも分かる。
知らないスポーツが多く有り、障害者のやるスポーツというだけで、私たちは見ているわけではない。
「ボッチャ」「車いすテニス」「ゴールボール」なんて、今すぐやってみたい。
「車いすバスケット」なんて、格闘技好きの人なら見ていて熱くなる。
 

200800915hon2.jpgだが、ダダが夢中になる理由に、まだ心当たりがある。
「さっちゃんのまほうのて」という、先天性四肢欠損という障害を負って生まれた女の子が、傷つきながらも、頑張って生きて行くという絵本がある。
この絵本はヤヤダダが小さい時に、読み聞かせをしていた。
その後、ダダは何回も本棚から引っ張り出して、一人で読んでいたのを思い出す。
もしかすると、この絵本がダダの心に何かを残していたのかもしれない。
子どもたちの心が真っ白な時に、いろいろな人たちと出会って欲しい。
いろいろな人がいるということを、当たり前のこととして、そして思いやる人に育って欲しい。
そんな想いで、この絵本を読み聞かせしていた。
そんなこんなで、障害に関しては、本やパラリンピックなどを見て、自分で感じているのだと思う。
この前の食事中にダダが、こんなことを言った。
「おかあさん、目が見えない人って、ご飯食べる時も、見えないんだよね〜。」
そりゃそうだよね〜、ってダダを見ると目をつぶってご飯をモグモグしていた。
あの、小さな脳みそで、何か 一生懸命 考えているのだろう。

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2008年09月13日

ファンタジーが生まれるとき

200800913hon.jpgヤヤは、ジブリの「魔女の宅急便」が大好き。
このアニメで、魔女好きになったのかな〜?
その後、図書館で角野栄子さんの原作を見つけ、大喜びでシリーズ4冊アッと言う間に読んでしまった。
「絶対!本の方がいいよ〜!」とヤヤに勧められるが、なかなか手を出しそびれていた。
そしたら、タロさんがこんな本があったよって借りてきたのが、この本。
 <「魔女と宅急便」とわたし>という副題がついている。
角野栄子さんの自叙伝ですね。
こっちの方に食指が動き、一気読み。
わ〜〜!こんな人だったんだ〜、角野さん。
絶対、お友達になれる!
 

5才でお母様を亡くされた話から始まるのだが、この幼い時の体験は、ほんとうに辛かっただろうと想像に難くない。
大事な人が、突然目の前から消えてしまうという喪失感をこんな小さな頃から知っているなんて。。。
私も小さい頃、親元を離れていたから、この気持ちは良く分かる。
この気持ちは、大人になっても人と関わる時の、心の奥に隠れている点(ぼち)みたいなもの。
きっと、いい意味で角野さんの人となりを形作っているのでしょうね。
無謀なブラジル2年間の生活や、その後の世界旅行?の人との出会いの話も、ウンウンと頷きながら読んでしまった。
先日読んだ「トムは真夜中の庭で」の作者、フィリパ・ピアスさんとの話や、ブラジルのルイジンニョ少年との話、若いお母さん2人の話。。。
それから忘れちゃならないのが、トトロの五月やメイちゃんのお父様を彷彿させる、角野さんのお父様。
暖かい人に見守られ、暖かい人との出会いが子どもたちに夢を与える童話作家の道へと導かれていったのだろう。
紆余曲折有りの自叙伝プラス作品創作の裏話は子どもばかりか、大人にも十分楽しめる。
ほんとに、魔女に会いにルーマニアまで行ってくる話も、けっさく!
私も「魔女の宅急便」読んでみよっと!

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2008年09月11日

シズコさん

200800911hon.jpg「母さん、呆けてくれて、ありがとう。神様、母さんを呆けさせてくれてありがとう。」
で、いきなりウッときてしまった私。
佐野洋子さんとお母さんの 娘と母親の確執を語ったこの本の、後半に出てくる佐野さんの言葉。
また、やられてしまった。。。
佐野洋子さんはあの、「百万回生きたねこ」の作者。
あんな傍若無人?の不良ネコが、初めてシロネコのなきがらを抱きながら、オイオイ泣くシーンで、不覚にもしゃくりをあげてしまった私。
この本も、佐野節で書きあげられ、ある種 タブーの領域を犯している。
悲しい共感を持って読んでいたのだが、いきなり感泣だった。
 

新聞の新刊紹介でこの本を知り、いち早く図書館にリクエストをかけたのだが、同じことをなさった方がいらしたみたいで、(予約じゃなくてリクエスト、つまり買ってもらったのだが。)やっと手元にきた。
私の後に、50人以上の予約が入っているってことは、それだけ話題になっているのでしょうね。
余談ですが、この前、「ホームレス中学生」350人待ちで、1年も待たなかったから、意外と早く手元に届くのでは?
アッ、でもどうぞお買い求めになって下さってもよろしんじゃないかと。。。

本の最後は、「静かで懐かしいそちら側に私も行く。ありがとう。すぐ行くからね。」と締めくくられている。
乳ガンを宣告され、余命2年の1年が過ぎたとお聞きしましたが、どうぞご自愛なさってまだまだ佐野節を聞かせてください。

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2008年09月10日

ふくろう模様の皿

200800910hon.jpgこの本は、一応 児童文学の区分には入っているが、どうなんだろ?
作者のアラン・ガーナーさんは、ウェールズの神話「マピノギオン」を土台にしてこの作品を仕上げている。
この「マピノギオン」を知っていないと???で、お手上げ!
こういう言わずもがなっていうのは、他国の私にとっては弱点。
ケルト音楽はイメージできても、ケルト神話?ウェールズの神話?
う〜〜〜ん、翻訳本を読むとこういうことは多々ある。
聖書もしっかり分かっているわけでもないし。。。
それは、そうと この本はファンタジーというよりホラー?
怖いんですけど。。。。
屋根裏部屋で見つかった、緑と金のラインで描かれた、花模様の埃にまみれた一山のお皿。
このお皿の模様が、ここで起こる、もしくは繰り返し起こった悲劇を象徴しているのだが。。。
題名の通り、この抽象画に見える花模様が、フクロウに見えると主人公のアリスンという少女が気がついてから、この不思議な話のスイッチが入っていくのだ。
 
 

200800910sara.jpgではでは、こわ〜い話なんだけど、お皿の絵が、本の見返しに描かれているので、コピーしてみた。
アリスンの言ってることがよく分からないので、タロさんに聞くと「ミミズクのこれが顔でしょ。こうすると体の部分だよね。」
お〜〜〜!!ほんとだ〜〜。
アリスンのセリフはこうです。
「それ抽象画じゃないわ。
からだの部分よ。その図案を皿からとって、つけあわせたら、完全なフクロウになるわ。
わたし、頭とからだの部分を紙にうつしとったのよ。
頭の部分を反対側にもっていくと、さかさまになるわよね。
それをからだの模様のてっぺん、つまりお皿のへりにあわせるの。
ほら、フクロウでしょ。 頭もつばさも、なにもかもそろってる。」
アリスンはそう言って、はさみで紙にうつした模様を切り抜きはじめた。
二つの部分を切り抜くと、こんどは、頭をからだの上部にはりつけ、ハの字にひらいている足をまげてたくしこみ、足の部分に反りをつけると、できたフクロウを、ロウソクたての端に立てかけた。
 
分かりました〜?

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2008年09月09日

ナイトキャップ 読み聞かせ

200800909hon1.jpg先日の図書館、「おかあさ〜ん!お母さんのために借りたから!」(笑)とヤヤが借りてきた「真夜中の鐘がなるとき」という本。
オッ、ブロイスラーさんの本かぁ〜。
スズキコージさんの絵が、いい味だしてるねぇ〜。
この本は、ドイツ周辺に伝わる昔話を集め、ブロイスラーさんがもう一度、切ったり貼ったりしてプロデュースしている。
こういうやり方は、私的にはあまり好きじゃないんだけど、短編集になってるから、夜の読み聞かせには丁度いい!使っちゃおうかな?!
で、読んでみると、盛り上がりにかけたり、ハッピーエンドじゃなかったりで、読んでいる方も、聞きながら眠りにつきたい方も、どーも消化不良状態。
この本はやめよっか!
 

200800909hon2.jpgお母さんが自分のために借りてきた真夜中つながりで、これはどう?
「トムは真夜中の庭で」 
アチャ〜!これも選書ミス。。。
トムがウ”ィクトリア時代のふしぎな少女と友達になりますって、幽霊?
この子が出てくる場面まで、真夜中の13回も時を打つ古時計、引っ張りすぎ!!
読んで聞かせるうちにヤヤの顔が引きつってきてしまった。。。
怖すぎだよね〜〜(笑)ダダは早々に寝てるし。。。。
ちょっと、気分をかえてこれでいきましょう!!
黒ねこサンゴロウシリーズ!!
これは、おおあたり〜〜〜!!
旅好きの男の子ケンと不思議な猫サンゴロウのお話。
やっと安心して読んであげられるし、安心して眠られる。。。かな?


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2008年09月08日

歴史教科書

200800908kyoukasho.jpgこの頃、学校で使われる教科書が、充実して置かれるようになったと思われる図書館。
かなりの数を置くようになった。
「学習指導要領」が2012年から新しくなるからだろうか?
ちょっと、見てみようかなと軽い気持ちでを、違う教科書会社から「中学生歴史の教科書」を、5冊借りてきてみた。
読み比べると、教科書会社によってというか、 編集者によって、視点がそれぞれだ。
たとえば、「極東国際軍事裁判」(東京裁判)を取り上げている教科書は5冊中2冊。
少し大人になってからお勉強すると、この裁判の「公平さへの疑問」というものにも気がつくのだが、教科書で正しく伝えているのは1冊。
名古屋の小さな映画館で、タロさんと実録の「東京裁判」を見たことがあったが、戦勝国が敗戦国を裁くだけではなく、被告の頭を叩いていたりと ?の裁判だったのを思いだす。
「第五福竜丸」は、世界の原水禁運動はここから始まっているのだが、これも外せないと思うのだが、載せているのは、5冊中3冊。
 

教科書とは、自国の歴史を自国の子どもたちに伝える使命があるのだが、どう伝えるかというのは、ほんとうに難しい。
読み比べて実感する。
「真実は一つ」そうだろうか?
当事者になってみれば、<独立運動>でも、統治国にすれば、<反乱>になるわけだし、視点を変えれば、真逆の書き方がある。
で、我が国の歴史の書き方を5冊比べると、「扶桑社」がまだいいんじゃない?と思ったのだが。。。
調べてみれば、この教科書えらく市民の反対運動を受けていたのだ。
戦争は決して、二度とくりかえしてはいけないのは、当たり前!
でも、今までの教科書はあまりにも自虐的に偏りすぎると思うんだけど。
子どもたちに、自分の国やひいおじいちゃんたちを、愛することが出来る教科書にして欲しい。
<エルトゥールル号>や<樋口季一郎と杉原千畝>のようなエピソードをもっと載せて、非常時にも良識を忘れなかった日本人が、たくさんいたことを、公平に教科書で伝えてもらいたい。
倫理の教科書ではない、歴史の教科書を正しく作ってもらいたい。
軽い気持ちで読んでいたのだが、読み比べるうちに居住まいを正さねばと思った。

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2008年07月23日

魔法使いの秘密の道具箱

20080723hon.jpg今日は、<ハリーポッター最終巻「死の秘宝」>発売日。
夜7時、NHK<地球ドラマティック>。
J.K.ローリング1年間、密着取材で、ハリポタを書き上げた瞬間にもカメラは回っていて、歴史的瞬間を目撃!!
それだけでなく、J.K.ローリングを等身大でみることが出来て良かった。
どうしても、ベストセラー作家と言うだけで、色めがねで見がちですからね。
話は変わって、我が家でも、ちょっとした魔法使いブーム!!
ヤヤが、自由研究の本を図書館で探していて、偶然 宗教の棚で見つけたという(???笑) 「魔法使いの秘密の道具箱」という本。
はまりにはまっている。
確かに面白い!!
よわい600才の老魔法使いが、若い見習さんのために書いたというスタンス。
「呪文や魔法の薬について学び、世にも不思議な話を読み、50の道具の作り方が分かる」らしい。
この本の通りにしていけば、 徐々に魔法使いになれるんじゃないかしらと、ほんとに思ってしまう。
物作りが大好きなヤヤにはピッタリ!!
ヤヤがこの頃 毎日持ち歩いているこの本を、ヤヤ親友ハルちゃんが目ざとく見つけて、こちらも虜に!
図書館にもう一冊あるこの本をテキストにして、どうやらこの夏休みに、2人で魔女になるらしい。

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2008年07月22日

モンテ・クリスト伯

20080722hon1.jpg数週間前のことだが、ダダの担任の先生が、「巌窟王」の話を10分以上もかけて、熱くお話してくださったそうなのだ。
その話を、また母に 目キラキラ で話すダダ。
うん、面白い話だよね〜。
確かお母さんも、小学校の5年か6年生ぐらいの時に「モンテ・クリスト伯」を読んだんだよ〜。
え?そうそう「岩窟王」も「モンテ・クリスト伯」も同じ話だよ、読みたいの?
そんな話をして図書館に予約をかけたら、間違えて「岩窟王」じゃなくて「モンテ・クリスト伯」がきちゃった。
え?これでいいの?ちょっと難しいかもよ。いいの?まっお母さんが音読すればいいかっ。
やっぱり、面白いからダダの読んでる抄訳版「岩波少年文庫」じゃなくて、完訳の方もお母さんは同時進行で、読み直してみようかな?
そんなことしてる間に、よっぽど、担任の先生のプロローグが良かったのか、母の音読なんか待たず、読みだしたダダ。。。
 

20080722hon2.jpg「今、どこのあたり読んでるの?」
え〜〜〜〜?!もう脱獄しちゃったところ?早いよ、ダダ!!
それもそう、母の完訳版は全7巻で、ダダの少年文庫は全3巻。
ダダの抄訳は完訳のどこをはしょってるのか、それも気になってきた私。
結局、少年文庫3冊も読んでしまった。。。
ダイジェスト版でも、十分面白い!!
当たり前なのだが、子どもの頃読んだ時は、復讐することに爽快感を感じていたような気がするが、今
大人の私はそんな単純な感想ではないなぁ〜、やっぱり。。。
人生のテーマは<許し>と見たり!と思っている私には、この本は、かなり重い。
いいなずけメルセデスが、主人公ダンテスを待たず、彼をおとしいれた男と結婚して子どもまでもうけてしまった。
その事実とダンテスが向き合う時は、思わず涙してしまった。
彼の人生は過酷だ。
この話は、事実に基づいて書かれていて、ノンフィクションの主人公は、復讐半ばで命をおとしているのだが。。。
彼は、この人生で 何を学ばなければいけなかったのだろうか?

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2008年07月18日

ダダ 考える

20080718hon.jpg学校から帰ってくるなり、いつものただいま〜!もなく、「悲しいお知らせ が有ります。」とダダ。
ん?どうした?何?
「あのね、今度の夏休みの自由研究、2年生は無くなった。。。」
そっかぁ〜、こりゃ、悲しい訳だねぇ〜。
あんなに楽しみにして、盛りあがっていたものねぇ〜。
去年は特別、1、2年生にも自由研究の門は開かれていたのかな?
母にも謎だ。
でも、いいじゃん、提出するところが無くても、6年間通して研究する子もいるんだよ。
今年研究して、来年も同じテーマで研究して、提出っていうのも悪くないよ。
うん。。。と暗いダダ。
ちょっと、図書館行ってみる?
 

中耳炎になって、音が聞こえなくなり、「音」に関する興味がわいたらしいダダ。
それらがきっかけになり、超音波からコウモリの研究をするようだ。
我が家の近くにも、夕方になると飛んでるしね。
「まちのコウモリ」
「ふしぎいっぱい コウモリ」
「コウモリのふしぎな世界」
「コウモリ」
借りまくってきたねぇ〜、ダダ。
「捕獲して、足輪つけるってのはどう?」
「どうやって、捕まえるの?」
みんなで、盛りあがって調べてみると。。。
「鳥獣保護法により野生鳥獣は基本的に許可がないと捕獲も飼育も禁止です。当然これにはコウモリの仲間はすべて含まれます。」と記載されていた。
学術的調査ならいいんだと!
市役所に行って許可を取る!と鼻息荒いダダだが、どうなることやら。。。

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2008年07月17日

はじめての伝記101人

20080717hon.jpg昨日、ほんと久しぶりにドイツのパセリさんからメールが届いた。
こちらに帰ってきた時にパーティーを開いてから、もう半年も経つのね〜。
お子さんたちも元気そうで何より。(*^_^*)
そのメールの中で、小6のお姉ちゃんの秋の校外学習が<ナチスの収容所>ということを知った。
ヤヤも一昨日、トヨタの工場見学に行ってきたばかりだが。。。
ナチスの収容所とは!濃い〜!校外学習よね。
パセリさんも言っていたけど、感受性の強いこの時期、ここに行ったことで、どんな心の引き出しができるのでしょうね。
ヤヤの夏休みの宿題に、<伝記を読む>というのがある。
親の押しつけで偉人を選ぶより、自分で興味を持った人を!と思い、取っかかりに「はじめての伝記101人」という本を図書館で借りてきてあげた。
その本の中に「アンネ・フランク」がいて、ヤヤは興味を持っていた。
お姉ちゃんの校外学習の感想をせひとも、ヤヤに聞かせてもらいたいなぁ〜と思っている。

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2008年07月10日

健康を考える

20080710hon.jpgテルミーとは、温熱効果によって、自然治癒力を高めるという、きわめて穏やかな療法。
普通に生活をしている人には、最初、その良さは「暖かくて気持ちいい〜!」ぐらい。
だが、ヤヤをみていると、具合が悪くて起きあがることが出来ない時でも、テルミー後は元気になる。
体調の悪い人には、即効性があるなと感じる。
骨が折れていても、分からなくなってしまったこともあったという話も聞く。
それはそれで、気をつけないといけないということなのだが。。。
一昨日、やっと図書館から予約していた本が届いた。
「「体を温める」と病気は 必ず治る」
体を温めれば、自分自身の自然治癒力で、元気になっていくということは、この本でも、とても明快に記されていた。
<自然治癒力> もう少し、自分の体を信じてみるということなのだ。

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2008年07月03日

町たんけん

20080703hon.jpg「そういえば、ダダの校外学習があるんだっけ。」と図書館で思い出した。
え〜〜っと、これなんかどうかな?
見つけた本は福音館から出ている「町 たんけん」。
副題には、「はたらく人 みつけた」となっており、「ウォーリーをさがせ」状態の本だ。
何気なく、本棚に置いておくと目ざとく見つけ、一人で読みふけっていたダダ。
この本にこう書いてある。
<ふだん見なれている町や通りも、あらためてよく見ると、いろいろな人たちがはたらいていたり、いろいろなくらしや物語があります。あなたも学校やまわりのたんけんに、出掛けてみてくださいね。>
校外学習の前日、思い出したのか、この本を手に取り「よし!これ 読んでいくか!!」と独り言。
プッ、つかみはOKね!
 

「何処に行くの?」
「楽器屋さんとかうなぎ屋さんとか。。。」
「質問することは考えた?」
(取材の基本だからね、新聞社での勉強会の時は、最低8つは考えて行きなさいって習ったよ〜。)
「うん。楽器屋さんでは、初めてみた楽器は何ですか?」
「うなぎ屋さんでは、どんな思いをこめて、うなぎの料理をつくっているんですか?」
オッ、なかなか良い質問ねぇ〜。
ダダの方が、お母さんより記者に向いているかもよ〜。
数日後に届いた学年だよりにダダの感想が載った。
「うなぎの八百徳さんでは、かんしゃの気もちをこめて りょうりを つくって いるそうです。
<うなぎちゃずけ>というメニューの名前を聞いただけで、よだれが出てきそうでした。
うなぎはぼくの大こうぶつです。」
ダダらしい感想文だ。(*^_^*)
いろいろなお店に探検に行くことが出来て、楽しかったね。
そして、子どもの質問にもちゃんと答えてくださったそれぞれのお店の方、ありがとうございました。

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2008年06月25日

「気づき」の力

20080625hon.jpg予約をしてあった柳田邦男さんの本を読んでいて、びっくりすることが!
あの、「ルリユールおじさん」の伊勢英子さんのパリでの原画展に応援に行ったことが書いてあった。
でも、そんなことで驚いたのではない!
新聞でも大きく取り上げられていたし、この本でも、克明にその時の様子が書いてあった。
伊勢さんのお人柄か、絵の魅力なのか、あれよあれよと人との<絆>が出来、かなりの協力者が現れたんだそう。
これも驚くべきことなのだが、でも、そんなことで驚いたのではない。
柳田邦男さんと伊勢英子さんは毎日新聞に連載した<「死の医学」への日記>で伊勢さんの挿絵が使われ、そこで初めてお二人は出会われたんですよね。
その時の柳田さんの想いは<見えないものを見る>という本に書かれている。
その本を読んだ時の私の感想は、(偶然ではなく、会うべくして会った、お二人の見えない絆を感じる)。
この私の感想が、今にすれば、将来のお二人を予見していたとは。。。。
そう、このお二人結婚なさったのだ!!
 
 

え〜〜〜〜!!でしょ?
私も、ゴシップ好きではないが、ほんとにビックリした。
でも、落ち着いて考えれば、納得してしまう。
伊勢さんの「グレイシリーズ」、後半では、愛犬の死を受け止める本となっているのだが、犬は家族の一員になっているのに、ご主人の不在感???
あえて建築家のご主人を、書かなかったのかなとも思ったけれど、やはり変だな〜とは感じてしまった私。
それに引き替え、ご自分の息子さんを自死という形で亡くされ、人の痛みが分かり過ぎるほど、分かる柳田邦男さん。
伊勢さんの心の奥の方にある悲しみの色と柳田邦男さんのそれは、あまりにも似ているような気がしていた。
晩年をこの人とならと、お二人思われたのだろうか。。。
何処にいようと 何をしていようと 惹かれ合う魂の結びつきに、あらためて驚かされた。

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2008年06月23日

◆五味太郎の続きです◆

20080623hon1.jpg「では、五味太郎さんです!!」と大拍手の後、ん?の間があって上段からの登場ではなく、フロアーからやってきた。
やっぱりね、らしいな〜。
最初から、五味太郎ペースで始まっていくが、きっと大笑いしている私たちを冷静に観察しているんでしょ、五味さん。
「みんな、絵本の話を聞きたいんじゃなくて、五味太郎を見たいんだよね。見たいならそっちがこっちにくればいいのにね。(笑)写真?いいよ、撮っても。」
プッ、これが五味さんの五味さんたる所以か。
2冊、子どものためでなく、完全に自分のために買ってきた。
「それぞれの情況」「日本語 擬態語辞典」
 
 

20080623hon2.jpg<五味太郎・フィールド・ノート>と副題がついている「それぞれの情況」という本は、五味さんの視点がよく分かって面白い。
決して、まっすぐにだけは見ていない。
人間や動物、物までも、じーーーーーーーっと観察。
五味さんはずるいなぁ〜と思う。
作家はその情況を言葉勝負なのだが、五味さんは絵が描けるので、絵力で自分の世界にグイッと引っ張り込んでしまう。
こう、セットでこられちゃ。。。参りました。(笑)
もう一冊は、擬態語を五味さんが絵と英語でも説明している「日本語擬態語辞典」。
これは、見つけるべくして見つけたっていう本。
擬態語は歌舞伎や茶道、てんぷらよりも、日本が世界に誇る文化で、欧米語の3〜5倍もあるんだそうだ。
10代の頃に英語の擬態語辞典を買うか買うまいか悩んで、買わなかったことを後悔していた。
だからこの本を見つけた時、ヤッタ〜〜〜〜〜〜!!って。(笑)
この本は、別に五味さんが書いてなくても買ったって言ったら怒るかな?五味さん(笑)。
でも、これは、買い得!!
五味太郎の絵で、日本語の面白さが百倍にもなっていて、ヤヤダダにも大受けだった。

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2008年06月12日

もしも「余命6ヶ月」といわれたら?

20080612hon.jpg図書館から帰ろうとすると、新刊コーナーで私を呼ぶ本。
「もしも「余命6ヶ月」といわれたら?」という本だった。
この前、「最高の人生の見つけ方」という映画を見たばかりで、なんてタイムリーな。。。
実は、この映画を見た時に、ずーっと引っ掛かっていたことがある。
その答えが載っているかもしれないと、読み進めるとやはり有った!!
先の映画は、闘病中の方や、まさに同じ運命の方に勇気や希望を与える映画かもしれない。
それはそうなんだが、モーガン・フリーマン演じるカーターの妻の気持ちを考えると、どーも解せない!
「同病相憐れむは、分かるけど、残りすくない人生を何故 家族と過ごさないの?
家族の気持ちは?」
 

この本に載っているご主人、沢口さんもガンを告知された一人。
それを奥さん恵子さんには、可愛そうだと最後まで隠し通し逝ってしまう。
残された妻のために、何処に行ってもぼくはいるよと、全国を巡る記念写真のアルバムを残して。。。
恵子さんにしてみれば、青天の霹靂!新しい趣味でも始めたかと思っていたら、形見作りに励んでいたなんて!
がんで愛する人を失った家族に「何が一番の思い出ですか?」と聞くと「闘病生活の中で悲しみ、苦しみ、喜びをともにし、一緒に歩み続けたこと。」という答えが圧倒的に多いらしい。
残された家族は、自分への思いやりとは分かっていても、「愛する人が人生で一番辛い局面で、自分を必要としなかった」という傷が残り、立て直すのに時間がかかってしまうのだ。
結局は、それまでの家族との関わりが、問われるということなんだろうが。。。
自分が逝った後には、家族が次のステップに踏み出しやすいようにしてあげるべきではないだろうか?
家族とは?思いやりとは?と考えてしまった。
映画は、ははは、ジーンと見終わってしまえば良かったのだが、やはり気になっていたから、この本が手元にきたのだろう。
きれい事だけじゃないんだよとこの本は語っている。。。

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2008年06月11日

花火師リーラと火の魔王

20080611hon.jpg「ただいま〜!」ん、なんとなく、元気ないかな、ダダ。なんか、何 話しても、上の空ね〜。
ちょっと、熱 測ってごらん。え〜〜!37,9℃?
道理で元気無いわけだ。
布団に入ったダダ「なんか、読んで〜〜!」
<花火師リーラと火の魔王>を、お父さんが半分まで読んでくれてたよね。
じゃ、その続きをって、読み出すと ダダが大変なのに、笑いそうになる。
リーラが、火の魔王の洞窟に火傷を負いながらもたどり着き、教えを乞う場面じゃない?!
 
「熱い。だけどそれがどうした。ためらってなんかいられないはずだ。リーラは炎をもとめてやってきたのではなかったか。花火師の見習いなら、やけどなんて、毎日のことだ。。。」
 
熱い話よね〜。ん?熱 上がっちゃった?38℃?
選書ミスだね、こりゃ〜。

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2008年06月02日

最高の人生の見つけ方

20080602eiga.jpg余命半年と宣告された患者2人の、残りの人生の過ごし方を描いた映画。
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの2大名優が演じるってだけで、良い映画だと分かるってもの。
また、この重いテーマにロブ・ライナー監督がエッ?いいの?ってぐらい<笑い>を盛り込んでいる。
原題は、「バゲット・リスト」直訳で「棺桶リスト」ですから(笑)
やりたかったことを、リストにして、ガンガンこなしていく。
これが見ていて楽しい!!
大好きで、何回も見た映画、アルパチーノ主演の「セント オブ ア ウーマン」に通じるものがある。
こちらの映画も、全盲になってしまった退役軍人が、やはり人生最後にやりたいことをやりまくるのだが。
人生の最後に、人は何を思うのだろう?
 
リンク:公式ホームページ
注意:音が出ます。
 

昔、「リビングニーズ」(ガンで余命が分かった時点で、保険金がおりるというシステム)を利用した人たちの、その後の生活を追いかけたNHKドキュメンタリーがあった。
人生最後のパーティーを開く人、車を買って行きたかった場所に行く人、愛する家族と今まで通りの生活をする人、それぞれだが、自分だったらと考えさせられた。
余談だが、いままで入っていた保険を「プルデンシャル保険」に替えた時に、ライフプランナーに
「エッ?!あのドキュメンタリーご覧になったんですか?うちの保険会社がやりだしたシステムなんです!」
こちらも、え〜〜〜!そうだったんですか?とびっくり!
「日本で、最初に取り入れたのもうちです。」と誇らしげ。
そして、先日また日本初で、脳死状態や両手が使えなくなっても、(サインが出来なくても)保険金がおりるようにしたそうで、無料の手続きをしたばかり。
これから、他の保険会社も取り入れていくだろうとのこと。
どんどん手直しして、ほんとうに必要な人の所に、最後のプレゼントが届けば、映画のような余命がすごせるかもしれない。。。

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2008年05月28日

エセルとアーネスト

20080528hon.jpg「スノーマン」「風が吹くとき」のレイモンド・ブリッグズの新作絵本を読んだ。
レイモンドさんのご両親の実話、ということでノンフィクション好きの私のアンテナには早くから引っ掛かっていた。
資産家の家にメイドとして働くエセルと牛乳配達人のアーネスト。
胸がキュンとなる出会いの場面は、レイモンドさんのご両親への、暖かい眼差しを感じ、何回も見直してしまった。
2人が結婚をし、ささやかながらも、小さな家を1軒買い、時代の変遷とともに物語は流れていく。
名作「ちいさいおうち」を彷彿させるかのように、<家>がこの物語の隠れたモチーフになっている。
レイモンドさんは、ご両親をベースにイギリスの歴史もひもといていく。
レイモンドさんもこの本を描くにあたって、時代考証をしていたのだろう。
広報記事の時代考証真っ最中の私と、通じるような気がしている。

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2008年05月09日

転校生

20080509gakkou.jpgヤヤのクラスに、連休明けから 女の子の転校生がやってきた。
「なんかね〜、あの子とは友達になれないような気がする〜。」とヤヤ。
エッ?!
ヤヤがそんなこと言うの 初めて聞いた。
今まで、お友達や先生を評価するようなことは、何があっても一度だって言ったことがない子だ。
クラスのお友達と、なんかねぇ〜と言っていたと言う。(女の子って。。。)
「転校生だからじゃないのかなぁ〜?
不安だと、怖い顔もするよ。
お母さんも、何回も転校したけど、始めは居心地悪かったなぁ〜。
でも、一番最初に声をかけてくれた子とは、ずーっと仲良しだったなぁ〜。」
ヤヤは、だま〜って聞いていた。
 

20080509hon.jpg「おかあさん、サーラちゃんと仲良くなったよ〜!!」と帰ってきた。
「何処に住んでるの?って聞いたら、ニコ〜ッってして、お話したの〜。イイ子だった〜。」
「それからね、授業で、さされた子が次ぎの人をさすんだけど、サーラちゃんがあたったから、先生が、まだ、名前が分からないはずだから、洋服の色であててもいいよって言ったの。
そしたら、(ヤヤさん!!)って言ったの。みんなが、スゲ〜〜〜〜!って(笑)
私の名前、一番に憶えてくれた〜〜!」
 
新聞に夜回り先生こと<水谷 修さん>のエッセイが時々掲載される。
子どもたちよ、と呼びかける水谷先生の真摯な言葉の一つ一つが、私の心を打つ。
以前に書かれていたことを思いだした。
新学期になると、今までの自分ではない自分になり、もの凄く頑張ってしまう子どもがいる。
友達を作ろうと急いてしまうのだ。
そしてつぶれてしまう。。。
水谷先生は、何人もそういう子どもたちを見てきたと。。。
 
だから子どもたちよ、ゆっくり自分のペースで、無理はしないこと。
まずは、日々学校に通いながら、先生やクラスの仲間たちの話をゆっくり聞いてごらん。
時にうなずき、時に哀しい顔で。ただし、毎日だれかに優しさを配りながら。
クラスや人のために何かをしながら。そして、待ってごらん。
必ず、君の周りに本当の優しさを持ったこころの友人が集まります。

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2008年04月28日

パンダ通

20080428hon.jpgダダの自由研究以来、私もパンダファンと化しているのだが、またこんな本を見つけた。
黒柳徹子さんの書かれた「パンダ通」という新書カバーではもったいない別格エッセイ。
黒柳さんの動物園好きは有名で知っていたが、実はパンダ好きだったらしい。
世界で初めて野生のパンダを撮影した、あの動物写真家の岩合光昭さんとの対談でも引けを取らないほど、パンダに詳しいなんて知らなかった〜。
黒柳さんが小学校の低学年の時に、カメラマンだった叔父さんのアメリカみやげでもらった縫いぐるみからのお付き合い?そして研究!ですから年期がちがう。
パンダ本を読みあさった私でも 知らない話がたくさん載っていて、黒柳さんの並々ならぬパンダへの愛情を感じた。
そして、パンダ好きな黒柳さんならではの、パンダとのハプニングは、びっくりで微笑ましかった。
その話は、こういうもの。
 

ワシントン動物園の人気パンダ シンシンを見に行った時のこと。
今まで樽のようなものに入って遊んでいたのに、長蛇の列中の黒柳さんが来た時にだけ、クルッと振り返りガラスに近づき、なんとキスまでしてくれたそう。
これには、回りの人も驚いた。
上野動物園のカンカンの時にもまったく同じことがあり、園長にはこんな所まで来たのは、後にも先にも初めてだ、本当に好きな人というのは分かるんだなと言われたんだそうだ。
動物には、きっと人間の動物好きオーラが見えているのだ。
もしくは、殺気みたいなものを察知する能力が人間より、発達しているのだろう。
そういえば、私にも似たようなことがあった。
小学生の頃、近所のレンゲ田んぼで、、ゴロンと横になって、しばらくして、身を起こすとノラネコや飼い猫が私の回りに5匹ほど等間隔に集まっていたことがあった。
<ネコ娘>というのが、当時の私のあだ名だったから、同族と思ったのかもしれない。
きっと、その時の私にも 殺気はなかったと思う。
この本では、岩合さんと黒柳さんそれぞれの、動物との関わり合い方なども話されていて、動物好きの私には こちらも興味深かった。

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2008年04月26日

誕生日

20080426hon.jpgダダの宿題が<ファミリー読書>。
この頃ダダは、一人でさっさと読んでいるし、寝る前に読んであげていると、いち早く眠りについてしまう。
ということで、全然 冊数がすすんでいない。
たまには昼間読んであげるから、何でもいいからもっといで!と言うと、持ってきたのは学校から借りてきた「ともだち くるかな」。
ふ〜ん、この 絵本 借りてきたんだ。。。
内田 麟太郎さんと 降矢 ななさんコンビのこの「おれたち、ともだち!」シリーズは、軽快な文章と愉快な絵で、いつも心がほんわかする。
2年生になって、仲のいいお友達と離れてしまったダダの気持ちが、いっぱい入っているような気がして、いつもより心をこめて読んであげた。
最後はもちろんハッピーエンドだったのだが。。。
えぇ〜〜〜〜〜〜!!!最後のページ!!
オオカミの誕生日は、なんとなんと!4月26日!!だった。
今日じゃ〜ん!オオカミ、私たちにもお祝いしてもらいたかったのかな?とダダと大笑い!
「オオカミ〜!、お誕生日 おめでとう!!」

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2008年04月22日

布絵本

20080422hon.jpg5年生のヤヤたちは、<1年生を迎える会>にプレゼントするペンダントを作っている。
校歌や上級生からの一言を書いたカードを、首にかけるリボンで結ぶらしい。
ところが、みんな最初はいいんんだけど、ちょっと時間が経つとグニュ〜って縦になっちゃうらしい、結んだリボンが。
「ヤヤちゃん、上手〜!」って何人かにお願いされたんだって!
確か、そんな練習する<布絵本>家にあったよね〜。
赤ちゃん絵本のたぐいで、いろんな布の感触をタッチするページ、ボタンをはめるページ、形を合わせるページ、などなどがある。
ダダ〜、ひも結びやってごらん!
あれ?あれ?って。。。やっぱり難しいの?
「おかあさ〜ん!このスナップ、かた。。。固すぎてはまらない!」とヤヤ。
どうやらこの絵本、赤ちゃん絵本じゃなかったようだ。。。

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2008年04月17日

12歳の文学

20080417hon.jpgほんとに小学生?って念押ししてしまうし、この文章力にはたじたじだ。
この本は、小学館が主催の<史上初 小学生限定の文学賞>の受賞作掲載本。
自分が小学生の時って、何をどんな風に考えていたっけ?なんて、真剣に思い出そうとしてしまったぐらい。
受賞した作品の中に、孤独や暗さがかいま見える。
そうそう! このぐらいの年頃は、こんなこと考えているのよ、意外に!
親になると忘れてしまうが、親が思っているより、複雑なのだ、小学生。。。
物語作りは、(できばえはさておき)とても書きやすいんじゃないかな〜。
感想文の様な、お利口さんの文章でなくてもいいのだから自由に書ける。
心の中は、一面的ではないのだから、意地悪な子、素直な子、そして異性を書いても、ぜーんぶ自分の中にある資質なのだ。
自由に自由に、紙と鉛筆だけで、いろんな世界に羽ばたける!!
そんな取り組みをしている学校の紹介もこの本の中にあって、行事の感想文では苦戦する子でも、物語となると生き生きと書き上げてしまうらしい。
やっぱりね。
自分で、想像することは楽しい!
 

この本のもう一つの楽しみは、やはり現役バリバリの作家さんの、作品から離れた言葉!
「どうしても書けなくて行き詰まったとき、先生はどうするんですか?」とか
「先生は終わりまでお話を決めて書きますか?」とか受賞した子が聞いてくれる。
「まだ小学生なのでわからないことがたくさんあるので、書けるように努力します。」
な〜んてお利口発言に、
「それって、努力じゃないんですよ。才能っていってしまうとおかしいですけど、人や体験を綴じ込むことのできる力なんです。それが表現する力に繋がっていきます。−」
ふぅ〜〜ん、なるほど。
「日常生活で心に引っかかることがあったり、文章を書くからこそ気づくことがあります。」
そう!これは、分かります。
 
内容盛りだくさんのこの本、第二集(第二回受賞作品)も出ていて、さっそく、図書館で予約。
第三回の<12歳の文学賞>は、今年の9月16日が締め切りで、今回からハガキ小説部門も有るそう。
起承転結無くてもいいし、書き出しだけでもいいし、いきなりエンディングでもいいのだそう。
これなら出来る!とヤヤダダは盛り上がっている。(笑)

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2008年04月12日

時計はとまらない

20080412hon.jpgライラシリーズの作者、フィリップ・ブルマンさんの本を2冊読んだ。
一冊は「ぼく、ネズミだったの!」
<もう一つのシンデレラ物語>という副題がついているのだが、それもそのはず、シンデレラをお城にとどけた小姓の、その後の話なのだ。
パロディや話の続きモノでは、元主人公はそのまま主人公なのだが、ブルマンさんのこの話は、チョー脇役のネズミ君を大抜擢!
そのあたりに、スポットを当てるところがブルマンさんらしい。
この本の中に出てくる、政治家のずるさやゴシップ新聞のデマ記事に、フィリップさんのシニカルさを感じるのは私だけではないでしょう。
ライラシリーズでは、タブーとされる宗教観を織り込んでますものね。
 

もう一冊は「時計はとまらない」という本。
この本のプロローグはこれから始まる不思議な話をいやが上にも盛り上げている。
いったんねじを巻いたら最後、墓場への道は誰にも止めることはできない。。。
時計の音とともに物語は展開していく。
登場人物の中に、作家がでてくるのだが、このセリフはブルマンさんの独白かっ!
「なんとかでっちあげるのさ、もちろん。前にもやったことがある。よくやるんだよ。スリルがあるじゃないか。結末はわからないまま、とにかく話しはじめて、そこまできたら、その場でストーリーをひねりだす。場合によっちゃ、最初に書いておくより、ずっとうまくいくんだ。この話だって、ぜったいそうなるって思っていた。でも、ドアがあいて、あの男が入ってきたら、パニックになって。。。ああ、あんなのやらなきゃ、よかった!もう物語なんて、二度とつくるもんか!」
この場面は、みんなに自分の書いた奇怪な話をしている時に、その話に書いた登場人物が実際に現れたことをいっているのだ。
きゃ〜〜〜〜!怖い!ほんとに総毛立ち!
もっと怖いのは、王子の父親の大公殿下が、見開いた目を前に向けたまま死んでいるのだが、手綱を切っても、手だけは上に下に動いているのだ。きゃ〜〜〜〜〜!
何でかって、本、読んでください。(ヤヤは絶対読まないって言ってます。)(笑)

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2008年04月11日

「先生は魔法つかい?」

20080411hon.jpgこの1週間、クラスのお友達の話と、どんな先生なのかで しゃべりっぱなしのヤヤダダ。
ヤヤの先生は、親の私も とても気になっていた。
前 担任T先生は、とてもかっ達な先生だったので、養生中のヤヤに元気をいっぱい下さった。
今度の担任の先生は、一見 まじめ一徹な感じの学年主任のM先生(男)。
ところが!!
ヤヤの毎日の話を聞くと、とても楽しい先生だったのだ。
初日はみんなで遊ぼう!と何も決めずにいろいろゲームで楽しんだらしい。
それから、学級文庫の他に、先生の本をクラスの後ろにダァーと並べたんだと。
他にはベンチを置いて、将棋盤も置いて、ダダが去年M先生のクラスを見たときには、パラソルがあったとか!!(ほんと?)
今は鳩時計が教室で時を告げているらしく、ヤヤもみんなもまだ慣れないらしく、ポッポーと言う度に大笑いしている。
金魚もクラスで飼いましょうと水槽を持ち込んでいるらしい。
なんか、楽しい我が家状態。。。
 

感心したのが、漢字ドリルの指定の言葉が途中で切れない様に、ちゃ〜んと数えて書き取り帳1ページにきれいに収まるようにしている。(ヤヤが驚いていたから、結構 これって大変なこと?)
習っていない漢字でもドンドン使いなさいと言ってくださっているそうだし。。。
「差別はしないけれど、区別はします。男の子は 君 で呼びます。」の発言有り。
自主性を重んじる先生らしく、係決めは完全に子どもたちに任せているのだそう。
係の種類も子ども達に言わせ「ほんとうに5年3組、1年間、これだけの係でやっていけますね。」と言われみんな大あわてであれもこれも付け足したらしい。(笑)
ヤヤの状態も説明すると、「ヤヤさんが自分で、状態は分かっているのですね。」と言われ先生を頼りにしている親は、ちょっとドキッ。
でも、「1日、5000歩制限でもアップダウンがあれば、その限りではありませんよね。」と鋭い指摘!
そんな風で、きめ細かな配慮がいろいろ有り、今はとても安心している。
 
プロイスラーさんの書いた「先生は魔法つかい?」という本を思い出す。
ほんとうにいい先生なら、誰でもきっとちょっぴり魔法を使うことがでるはず。
先生によって、そのやり方はいろいろでしょうが。。。
プロイスラーさん!同感です!!

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2008年04月10日

クラバート

20080410hon.jpg作者のプロイスラーさんは「大どろぼうホッツェンプロッツ」の方がお馴染みかも知れない。
私もそうで、同じ作者だということは、読み始めてから気がついた。
「クラバート」は魔法が出てきて、主人公の男の子が、葛藤しながら成長していくという勧善懲悪のお話。
だが、よくある魔法だけを中心に据えているのではない。
どちらかというと、ドイツのお国柄か、職人の徒弟制度の方が、バックグランドとしてカギになっている。
この話が、宮崎駿さんの「千と千尋の神隠し」に影響を与えているのはうなずける。
(親方にしごかれるクラバートと、湯ばあばにしごかれる千とが かぶる)
<暗い>のだが、<ダーク>ではないこの話の世界観。
とても惹かれるのは、プロイスラーさんが、幼少の頃に読んだ、ドイツ伝説集の中の「ラウジッツ地方の伝説」がベースになっているのがその理由だろうか?
 

プロイスラーさんはこの物語を、半分書いたところでゆきずまってしまったのだそうだ。
「クラバート」は失敗に終わったと思ったのだそうだ。
そして10年後、思い入れのあるこの物語を手放すことが出来ず、もう一度歴史背景から職人の生活から魔法の話などを徹底的に調べ上げて、完成させたのだ。
そのせいか、本来の伝説とは離れた、プロイスラーさん自信の解釈で進められる後半の部分は、より魅力的に仕上がっている。
一度は筆をおいた「クラバート」。
その間に気分を変えるために?書いた愉快な話「大どろぼうホッツェンプロッツ」。
これは、この本が好きなヤヤダダには、ラッキーなことだった。
そして私は、「クラバート」を仕上げてくれて、プロイスラーさん、ありがとうって感じだ。(*^_^*)

「クラバート」は30年前にチェコのアニメ作家カレル・ゼマンによって映画化されて、原作により忠実に出来上がっているらしい。
そして、読後 偶然見つけた、今ドイツで、実写映画化中の公式サイト。
お〜〜〜雰囲気、いいんじゃない?!
ドイツ語分からなくても、出来上がったら見てみた〜〜〜い!!
 
クラバート実写版 ドイツ 公式サイト
 
翻訳サイト  Google 翻訳

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2008年04月05日

英語の発音がよくなる本

20080405hon.jpg昨日の新聞で、小5,6年英語、試作教材の記事が載っていたが、我が家でもヤヤが英語ブーム。
ヤヤは英語のDVD「英語の発音がよくなる本」を見て、 聴き続けている。
このDVDは、歌手のミス・アッシリィの口元アップで、日本人の苦手な区別できない単語などを、対比で聴かせてくれる。
昔、早見優が同じことを、テレビの語学番組でやっていたのを思い出す。
それが世の男性諸氏に大人気だったが、ミス・アッシリィも魅力的だ。
タロさんとミス・アッシリィを探すとまだ高校生?ぐらいのポチャとした彼女が歌ってる画像を見つけた。
かわいい!
そんなことはどうでもいいのだが(^_^;)、そればかりではなく構成がしっかりしていて、オークションではプレミアがついてるのだ。
本体1900円なのに2999円じゃね〜と思っていたが、本屋で偶然見つけた!といってタロさんがニコニコ、ちゃ〜んと定価で買ってきた。
難しいセンテンスなどなく、単語のみなので、子どもでもOK!
もちろん大人用なのだが、なにせ50分!
我が家ではヤヤ以外はテレビの前には、誰もいない。。。
だが、聴いていないはずのダダが、すこ〜しだけミス・アッシリィがセンテンスをしゃべっているところを聴いているのか、こんなことを言った。
「英語って、<私は>の時はアイで、<私の>の時はマイなんだね〜。日本語とちがうね〜。」
自分で発見したダダはエライ!!
そして、春休み1日も欠かさず聴き続けている、ヤヤもエライと思う。

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2008年03月31日

「パンダの手には、かくされたひみつがあった!」

20080331hon.jpgダダの去年の夏休みの自由研究「パンダはなぜ、肉食から草食になったのか?」。
我が子ながら面白いテーマだったと思う私は、ダダよりもう少し調査(笑)を続けたのは、去年のブログに書いた次第。
そうしたら、去年の暮れに「パンダの手には、かくされたひみつがあった!」という絵本が出版されていたのだ!!
お〜!目のつけ所がいいじゃないですか?!
私が、たどり着いた「パンダの死体はよみがえる」という解剖学者の遠藤秀紀さんの本がベースになって、監修も担当なさっている。
かわいいだけではないパンダの生態に迫る絵本は少ないので、これはお薦め。
ヤヤダダも、おもしろ〜い!って言うほど分かりやすく、パンダの手の秘密を解明しています。

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2008年03月25日

スパイダーウィック家の謎

20080325hon.jpgタロさんが、ダダのために図書館から借りてきた本、「スパイダーウィック家の謎」
何故か、ターゲットのダダはなかなか手に取らず、ヤヤが読んでいた。
ヤヤが読み終えた時に、どうだった?と聞いたところ「う〜〜〜ん。。。」なんか、はっきりしない。
ねぇ、どうだったの?
「なんか、物足りないっていうか。。。」とヤヤ。
ということで、母が読む。
絵は、雰囲気あっていいんじゃない?
オッ、本の中にキャラクターカード?今時の本ねぇ〜。
何々、5巻、全巻を買って特性アイテムをゲットしよう!だと!
カードと言えば男の子を連想してしまうのだが、明らかにカード好き男の子、狙いですね。
図書館派のうちは、「でも、そんなの関係ない!!」 
 

4月26日(土)より全国ロードーショー「スパイダーウィックの謎」。 
 
映像の方が期待してもいいかもしれないが、本ではヤヤ同様、私も何かもの足りない感じがする。
タロさん曰く「低学年対象だからね〜。」
そういう理由かな?
ダダちょっと、読んでみて!
「うん。簡単に読めちゃうね〜。面白いよ〜。」
やはりそうか、低学年、特に男子向きなのかな。
西洋の妖精のお話だが、日本のコロボックルの方がリアリティがあっていい。
私も小さい頃は、コロボックルがお友達だったが、ヤヤダダには、未だにコロボックルが見えるらしく、時々、連れて帰ってくる。
ファンタジーだからこそ、リアリティは必要だと思うのだが。。。

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2008年03月20日

リンの谷のローワン

20080320hon.jpg「トンネル 下」を読み「ミッドナイターズ 2」を続けて読み終わった。
く。。。苦しかった。
いつもの私は、2,3冊 同時に読む併読派なのだが、このダークファンタジーの同時進行は避けた。
それが裏目に出て、読後、2倍気持ちがドヨ〜〜〜〜ン。
「トンネル」は、題名の通り、トンネルの先の地下世界の話だし、「ミッドナイターズ」は真夜中の凍りつく時間の話だし、共に 当たり前だが暗く、幻想の世界で遊ぶには、あまりにも息苦しかった。
と言うわけで口直しに(失礼!)「ローワン」シリーズ全5巻読破!!
面白かったよ〜〜〜〜!
私には、リンの谷のローワンが、勇気と希望を与えてくれるのだ!!
 

ローワンシリーズでは、女性も男性と同じ身体能力を持ち、勇気もある<リンの村>の人々が中心となる。
このエミリー・ロッダさんのジェンダー観が、新鮮で心地よかった。
もちろんただ単に、強いことが良いこととして描かれているのでは なく、その証拠に主人公の男の子 ローワンは、気弱な痩せうさぎと、皆に馬鹿にされつつ育っていく。
そのローワンが、謎を解きつつ 村や皆を、毎回救っていくのが痛快なのだ。
1巻も2巻も「何で、ぼくが〜〜。」と思いつつも旅立って行く。
笑っちゃいけないのだが、気持ちは分かる。
ヤヤが先行して読んでいたので、「ちょっとはローワン強くなった?」毎回、聞いたほど(笑)
3巻目以降はそれでも助々に、強くはなってはいくが、男女ともに勇ましい<リンの村>では異質の「半端物」としてのローワンの立場は不動。
このシリーズの5巻目「ローワンと白い魔物」を読むと、大いなる謎解きが待っている。
何故、<リンの村>の人々が皆、たくましいのか?
何故、ローワンが<リンの村>では他の人と違う「半端物」だったのか?
全編をとおして、マイノリティーに暖かい目を向け、それがこのシリーズの魅力にもなっている。
 
「怖くないのは、馬鹿なだけ。怖さが有っても、頑張れるのが本当の勇気。」

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2008年03月13日

さびしいときは 心のかぜです

20080313hon.jpgここ数日、咳きがひどくて夜 熟睡出来ない。
体が弱ってる時は、心も弱ってしまう。。。
こりゃ、心のかぜだなぁ〜と思っていたが、心のかぜ?ん?このフレーズは大ちゃんのよ〜と思いだした。
大ちゃんこと原田大助君を知ったのは、今から10年以上前。
養護学校教諭の山もっちゃんこと山元加津子さんの講演会に、タロさんと連れだって行った時から。
養護学校で、山もっちゃんのもと、大ちゃんは詩をしたため始める。
初めは、「昨日、大ちゃん何してた?」と聞いても「朝の会 終わりました。」と言う具合に話しがかみ合わない。
それは、山もっちゃん曰く、大ちゃんと心が通じていなかったからなんだそうだが。。。
それから、先生、生徒の枠を乗り越えたあたり そう 大ちゃんが先生ではなく山もっちゃんと呼ぶあたりから、大ちゃんは自分の心を書き始める。
それが、私の手元にある「さびしいときは 心のかぜです」「僕の上の星☆君の上の星」
この本は、私が選ぶ 数少ない永久保存版の本なのだ。
 

「 さびしいときは 心のかぜです
 せきして はなかんで 
 やさしくして ねてたら 1日でなおる 」
 
「 気持ちがいいなあ この青い空 空気がいいんや
 空気の色がな すこーし 光っとるで 」
 
「 あはははは
 おたまじゃくしのやつ うんちくっつけて あるいてるで
 いいなあ 人間も 人のことなんか ほっとけばいいのになあ 」
  
「 今からオレ ちょっと 観音様の心に なるわ 聞こえへんで
  もっと大事な事 考えな あかんから 」
 
大ちゃんのピュアな感受性は、読んでいて笑っちゃうし、泣けるし、手を合わせたくなる。
こんな風に自然や人と繋がってきただろうか?といつも読むたび問い掛けてくれる。
 

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2008年03月06日

「イルカの島」

20080306hon.jpgこれ、本当の話でしょ〜。(笑)  
 
SF界の巨匠アーサー・C・クラークさんのちょっと異色の本「イルカの島」。
たまたま自分の家の前の海で、エンジントラブルで止まったホヴァーシップに密航した少年ジョニー。
その船が沈没してしまい、海上に取り残されたジョニーを、なんと一群のイルカたちが助けてくれる。
そして、彼らに運ばれていった先では、オーストラリアの孤島で科学者たちが、イルカの研究をしていたのだった。
 
少年冒険小説とも言えるのだろうが、イルカは私にとって特別な存在だったことを思いださせてくれた。
その昔、イルカの本を読みあさり、野生のイルカに会いに何回も旅をした、そんなことを。。。
 

アメリカのフロリダには、ハンディキャップを持つ子供たちにイルカのヒーリング能力で、治療をするという場所がある。
その名も「ドルフィン・リサーチ・センター」。
ここを最初に訪れた時、悪いことにちょうど休館日に当たってしまった。
あきらめきれずスタッフに、この旅の目的がこの場所だということを熱意を持って伝えた。
すると、スタッフの一人のリラさんという女性が、「あなたは日本人なの?」と聞いてきた。
そうだと答えると、「OK!行きましょ。」とイルカの所に案内してくれるではないか。
道々、リラさんが言うには、日本にいたことがあって、日本人にとても親切にしてもらったそうなのだ。
イルカたちは、普段は外海と繋がっているプールの中にいるらしい。
リラさんが呼ぶと、夢にまで見た、イルカたちがそこにいるではないか。
ジーッと観察する彼らに、心の中で語る私。
しばらくすると、その中の1匹が、私の方に海藻を口にくわえて投げてよこす。
バサッ バサッと、何回も何回も、幾つも幾つも。。。
リラさんが大笑いして「あなたのことが好きみたいよ。」と。
 
クラークさんもこのイルカの不思議な能力を知っていて、この本を書いたに違いない。
フィクションとして読めなかった私だった。

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2008年03月01日

スクワット

20080227hon.jpg図書館で借りてきた本「「体を温める」と病気は必ず治る」を読んだ。
実は、この著者の2冊目の実践編を予約したのだが、20人待ちだった。
それだけ、関心を持たれているという驚きと共に、入門編とも言える1冊目のこの本を借りた。
万病は体の冷えからというのは、この頃では、だいぶ一般にも認識されてきている。
今、私が学んでいるテルミーという温熱療法を裏付ける情報にもなった。
食事の方からのアプローチは、マクロビオティックにも重なる部分が多々有り、判断材料にもなった。
一番参考になったのは、「筋肉から体熱を作る」という運動のことだった。
 

この本に書かれている「その場、運動」、スクワットとレッグ・レイズ。
スクワットと言えば、森光子さんを思い出す。
80代の彼女が毎日150回のスクワットをしているのは有名な話。
若い頃の私は、自分の体重ぐらいのバーベルでウェイトトレーニングをしていたが、だからと言って今は無理、無理!!
自分の体と相談しながら、毎日少しずつ、少しずつ。。。
もう一つは、レッグ・レイズ。
その場でかかとを上げ下げする運動。
こちらも、体熱上昇、血行促進に繋がるのだ。
いずれにせよ、体を温めることに、少し注意を向けてみようと改めて思っている。

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2008年02月29日

カニグズバーグ

20080229hon.jpg「ティーパーティーの謎」を読んだ。
やっぱ、カニグズバーグは面白いわ〜、と思ってアマゾンのレビューを読むと小島希里さんの訳、コテンパン。
え?うん、確かに前に戻って読み直したり、ここの意味が分からないとかあったけど、それはいつもの私のことだと思ってたんだけど。。。
原文で読んでいる方たちのコメントですから、そうなんでしょうね〜。
面白かっただけに、なんか悲しい。。。
翻訳って難しいのね〜。
「何で〜?」ってヤヤが、聞いてくる。
 

「そうね〜。原文で「嫌い」って書いてあっても、主人公の気持ちを思うと、ここは「好き」って訳した方がいい時もあるのよね〜。」と私。
「そりゃ、意訳だね。」とタロさん。
清水真砂子さんが、「ゲド戦記」で翻訳大賞を取ったことを、作者のル・グウィンさんに電話で報告した時のエピソード。
「おめでとう!!私も真砂子の「ゲド戦記」読みたいわ〜。」
清水真砂子さんは、ル・グウィンさんは、ユーモアの有る方だから、なんておっしゃっていたけど、これは、訳者冥利に尽きると言うか、最高の賞賛でしょう。
翻訳は難しいってことで、今回は仕切り直し!!
「ティーパーティーの謎」同じ訳者 小島季里さん の全面改稿版が出ているので、こちらを図書館で予約した。
どんなに小島さん頑張ったのか、楽しみ!!

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2008年02月24日

かもさんおとおり

20080224hon.jpg昨日の「サイエンスミステリー」をビデオに撮って、今日、家族で見た。
毎回、人間の強さに感動するのだが、今回は、紹介された4話の一つがとても切なかった。
二十数年前に、シングルマザーとなった女性とその子供の話。
今時、シングルマザーなんて珍しくないのだが、どこが違うのかというと、その母親は、男(父)はいらない!と精子バンクから優秀な人物の精子を購入し、男の子を出産したのだ。
母の思惑通り、ハンサムでIQ180の頭脳を持つ子供に育っていく。
今は、教師となった彼と、ブリーダーとして生計を立てている母。
番組では、母と息子のインタビューが交互に入る。
母は、自分で選択した人生に何の揺らぎも無いかのように見え、また遺伝子を操作するブリーダーという仕事を楽しんでいるかのよう。
息子は、多くを語らない。
 

小さい頃から好奇の目にさらされ、見るからにナイーブな青年に育ったのは、しごく自然なことなのだろう。
友人も作ることも出来ず、一人孤立してしまう状況を彼の母親は、どの位思いやってあげたのだろう。
近々、彼の住む場所に、母も引っ越してくるということだが、毎日17通程もメールを息子に送る母はそれだけで、十分、もう勘弁!なんじゃないのだろうか?
彼の本棚の一角に、結婚して子供ができたら、その子供に読み聞かせをしてあげたいと絵本のコレクションコーナーがあった。
その話をしていた時の彼の顔は、ほんとうに楽しそうな純な笑顔だった。
1冊、取り出して読んでくれた。
マックロスキーの「かもさんおとおり」
内容は、かものお父さんとお母さんがいてフツーの子育てをしていくお話。
そのフツーに、彼がどんなに心を揺さぶられたか、思わずにいられない。
これから先、この絵本を手にする度に彼を思い出してしまいそう。
幸せな家族を作ってもらいたいと、心から思う。

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2008年02月23日

デルトラ☆クエスト

20080223hon.jpg母はなんとなく、読まなくてもいいかなと思っていた。
でも、本を読まない子がはまるとか、テレビよりゲームより面白かった(読者の声)なんてのを見るとちょっと気になって読んでみた。
すでに、3冊読んだダダははまってますね〜。
「オフィシャルガイドブック」やら「モンスターブック」まで借りてきて詳しくなってきている。
片やヤヤは5巻まで読んだものの、「エミリー・ロッダさんの本ならローワンの方が、私は好き!!」と言っている。
母も同感。
デルトラは、どちらかと言えば、男の子がはまる本かな〜。
アニメやゲームになるだけあって、展開もスピーディだし、ビジュアル的にもツボを押さえてるって感じ。
デルトラ王国の、奪われた七つの宝石を探し出す話なのだが、これ読んで「里見八犬伝」を思い出した私ってどうなの?

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2008年02月18日

サリムじいさん 知ってる?

20080218hon.jpg今回読んだのは、「蠅の乳しぼり」というタイトルだけでも何?と心惹かれる本。
作者ラフィク・シャミは、M・エンデとともに現代ドイツを代表する作家らしい。
といっても出身はシリアで、アラビアのお話を書き、この本の舞台もシリアの旧ダマスカス市街。
アメリカでもなく、ヨーロッパでもないこの異国の話は、とても新鮮なのだ。
日本人と違う価値観に驚きもするが、我々と同じ心根に感動する。
どの短編の最後も、おとし方が非常に胸にグッとくるし、う〜〜〜ん、上手!!
小粋だし、スマート。
 
この本の主人公はパン屋の息子「ぼく」。
そして、サリムじいさんが、「ぼく」の大事な友人であって、そして人生の羅針盤にもなっている。
サリムじいさんが、ある時「ぼく」のお父さんを褒めた。
「ぼく」はとても鼻が高かったんだ。
なぜなら、サリムじいさんはめったに大人の言うことに賛同しないから。
 
「ぼく」の日常とサリムじいさんの人となりで、とてもとても面白い本だった。

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2008年02月12日

ダウデルばあちゃん 知ってる?

20080212hon.jpg痛快で、豪快で、読後爽快!!「シカゴよりこわい町」
原題は Long way from Chicago でも、邦題はしたり!
シカゴと言えば、アルカポネ!
ギャングが大手を振って闊歩するイメージのシカゴ、それよりも怖いのはこの町に棲んでいるダウデルばあちゃんのこと!
そのシカゴから毎夏休み(1929年〜1935年)に、小学生の孫、兄妹がやってくる。
その年々を短編仕立てで、リチャード・ペックさんは、書き上げている。
このダウデルばあちゃんのキャラクターが傑作で、大ボラはふくは、銃はぶっ放すは、法は無視する。
声を上げて笑ってしまった。
ほんと、外国の本には豪快な面白いキャラクターの大人が、良く出てくるなぁ〜。
で、もっと面白いと思ったのは、この本がニューベリー賞の次席に選ばれたり、米国学校図書館ジャーナルで「是非とも家族で楽しみたい1冊」になっているんだと!
ほんと?いいの〜?(笑)
 

冬休みにダダの小1の指定図書でも、おばあちゃんが主役の本があったね。
いろいろに編まれた思い出の詰まった毛糸をほどき、新しく膝掛けに編み直しア〜幸せ、みたいな。。
本来、おばあちゃんってこんなじゃなかったっけ?
ダウデルばあちゃん、面白すぎ!!
「がばいばあちゃん」と「意地悪ばあさん」を足して、割っちゃわないで、2乗も3乗もしちゃう!
都会の孫たちも始めの年は 、え〜〜、田舎のおばあちゃんとこ行くの〜?って感じだった。
ところが、年々、ダウデルばあちゃんのところに行くのが、 待ち遠しくなってくる。(特に兄)
そりゃ、そう、自分達の想像をはるかに超えることが、、ダウデルばあちゃんの回りでは起こるのだ。
楽しみにしていることを、道徳的な親には気づかれないようにしているのが、可笑しい。
この本の最後は、兄の方が軍隊に入隊し、航空学校で基礎訓練を受けるため、おばあちゃんの家の側を電車で通る所で終わっている。
リチャード・ペックさん、上手すぎ!あんなに大笑いさせてくれたのに、最後は不覚にも涙してしまう。
表面には、優しさなんてみじんも見えないのに、裏の気持ちに気づくとハッとさせられる場面は多々。
これで、ダウデルばあちゃんとも会えないのかと思っていたら、なんと続編が有り、妹が一人でおばあちゃんと夏を過ごすらしい。
「シカゴより好きな町」2作目の方が面白いとの評も有り、そしてニューベリー賞も取っています。
ダウデルばあちゃんに また 会える!!

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2008年02月09日

ギギー?

20080209hon.jpg
エミリー・ロッダ著ローワンシリーズ2作目「ローワン黄金の谷の謎」を今日読んじゃった!って言っていたヤヤが叫んでいる。
「おかあさ〜ん、『オーストラリアでエミリー・ロッダ氏に次ぐ大人気作家の日本初訳!』って、ここに書いてあるよ〜。」
何々、これは、期待していいのかな?
ローワン、ほんと面白いものねぇ〜。ナタリー・ジョーン・ブライアンさんかぁ〜、フムフム。。。
でもヤヤ、もう一回、その本のタイトル言ってみて!
「リリーとクイーンドラゴン!」
「は?ギギー?」
「ギギー!」
タロさんと大笑い、ギギーとリリーどっちも同じに聞こえる。
ダダ言ってみて!
「ギギー!」おまえもか!(笑)
もとい!「リリーとクイーンドラゴン」と2作目「リリーと恐怖の谷」2月14日に同時発売。

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2008年02月07日

ローワンと魔法の地図 

20080207hon.jpg「昨日の夜中、ダダに起こされた〜、うなされてたよ〜。悪い夢でも見た?」と私。
「お母さん!私もなかなか眠れなかったよ〜。」ってヤヤ。
なんで〜?何か、悪いものでも食べたっけ? 寝る前の本がいけなかったのかな〜?
アッ、それかも!!とヤヤ。
昨日、「ローワンと魔法の地図」 昼間も読んで、夜も読んで、みんなで盛り上がったよね〜。
面白かったじゃん!!
「面白かったけど、寝る前に読む本じゃ無かった。
大蜘蛛の目が、頭の中をグルグルしたよ〜。」
朝、その本をやっつけるように、最後までしっかり一人で読み切って学校に行ったダダ。
 

ずるいじゃん!じゃぁ〜、私も読んじゃお〜とヤヤ。
結局、母だけ置いてけぼりだ。
一緒に読もうと思って、ナイトキャップ本にしたのに、きっかけづくりをしただけだったね。
ヤヤが借りてきたこの本、調べてみると、続編が4冊もあるらしい。
うん、確かに明快で、面白い。
オーストラリアのファンタジーなのだそう。
村で一番の弱虫の男の子が、一番大事な道先案内人の役を、不本意ながらも受けてしまい旅に出ていく。
ただの旅ではなく、村の存亡がかかっている、貴い仕事。
感情移入しちゃうよね〜、こんな子が主人公だもん。
「もう、ちょっと強くなってきたよ、ローワン。」
このローワンが、だんだん強くなっていくのは自分のことのように嬉しいのだ。
ヤヤダダも、盛り上がっているから、後は、案内人(母)なしでもOK!
それでは、ローワンの様に、強くなって、冒険の旅から帰ってらっしゃいね。

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2008年01月31日

「トンネル」

20080131hon.jpg今までの扉の向こう側というファンタジーとは確かに、違う。
地下の中での話が多くなるので、必然的に描写は、暗くはなる。
致し方ない。
その中で、強烈な光彩を放つ、怪しげな球体。
ここは、絵としては、いいかな?
父親がいることで、辛うじてバランスを取っている家族。
その父親の失踪事件が、この話の鍵を握っている。
父親が、密かに掘り進めていたトンネルに長男と友人とで捜索が始まる。
暗闇の中、ストーリーは続く。。。
 

この頃のファンタジー本は枕詞のように、「ハリーポッター」が引き合いに出される。
この本の帯には「ハリーポッターの後継者はこの本だ!」と書かれているし、それをハリーを発掘した方が語ってるとなれば、何々とも思うのだが。。。
ハリポタと言えば、斉藤敦夫さんが、ハリポタフィーバー中のイギリスに行き、図書館員とのエピソードを思い出した。
「すごい人気ですね〜、イギリスの子どもたちは、もう他のファンタジーに戻れないんじゃないですか?」とニヤリとして聞いたそう。
「これは、一過性の物。
イギリスの子どもは、分かってジャンクを楽しんでいる。
これが過ぎれば、ちゃ〜んと正統派のファンタジーに戻りますよ!!」
日本の子どもと比べられたくない!プンプン!って感じで答えられたそう。
ヒャ〜、こんな風に評価されているのね。
そうそう、この「トンネル」は何故、ハリポタと比べるのかな???って感じの本でした。
そしてもちろん、正統派ファンタジーでも有りません。

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2008年01月30日

「ミシシッピがくれたもの」

20080130hon.jpgこの本は、題名と表紙のフェミニンな絵で、ずいぶん損をしていると思う。
手に取ったとき、この本の中身の重みをおもんぱかることは、出来なかった。
本棚に返そうと思うのだが、それでも借りてきたのは、何故だろう。
200数十ページ足らずの本に、なんと重たいアメリカの歴史が書き込まれているのだろう。
今のヤヤぐらいの時に、「アンクルトムの小屋」を読んだ。
奴隷と言う言葉を知る。
南北戦争を知った。
それから何十年もたってから、もっと深い歴史があることを知ろうとは。
たぶん、日本人でこんな歴史の裏側を知っている人は、そうはいないのだろう。
南側からの話ではなく、かといって北側からとも言い切ることもできない、とても微妙な立場からの話である。
「人種のるつぼのアメリカ」この本当の意味を、私は分かっていなかったということに気づかされた。
旅行をすると、未だにぶつかる人種差別。
 

プールで泳いでいると、今までのんびりプールの中だったのに、黒人が入った瞬間に、あわててプールサイドにあがっていく白人。
そんなのを目の当たりにすると、終わっていないんだと感じる。
この本の中では、ミシシッピー川岸の片田舎に、謎の女性2人デルフィーンとカリンダが、上流社会の文化ごとやってくる。
そのあたりの、きらびやかさは、女性だったら興味のあるところ。
悲しいかな、でも、そのきらびやかさの裏には、彼女達の出自の謎解きが、隠されている。
歴史小説だと思って読んでいたら、いきなりの推理小説だった!!
大どんでんがえしに言葉を失った。
戦争の悲惨さの描写は児童文学本の中でも、これでもかと、かなりリアルだった。

原題「The River Between Us」私たちの間によこたわる川 
この川は今でも、様々な人々の心の中によこたわっているのだろうか?

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2008年01月28日

テラビシアにかける橋 

20080128eiga.jpg可愛かった〜、レスリー役のアナソフィア・ロブ。
この前のブログで、どう化ける?なんて書いたけど、もう「チャーリーとチョコレート工場」のバイオレットなんか全然、ちらつかなかった。
それに反し、ジェシーのお父さん役、見た瞬間にアッ、ターミネーターの液体金属の警官!って思ってしまい、息子を慰めていても、気をつけろ〜!と心の中で(笑)
ヤヤダダは大騒ぎ。
ジェシーとレスリーがテラビシアで想像の中に入ると、自分たちも一緒に入っていく。
一緒にターザンロープにも飛びついているし、一緒に走っているし、一緒に戦ってもいる。
子どもの時って私だってこうだったと、改めて思い出す。
ヤヤダダの作った基地よりも、テラビシアの隠れ家は立派で、いいなぁ〜と二人で言っていた。
「友人の死を乗り越える」という重たいテーマがあるのだが、そこは上手に大団円に持っていく。
巨人のトリックは、ヤヤダダのツボに入ってしまい、粛としたラストシーンに大笑いだった。(^_^;)

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2008年01月27日

男装の麗人

20080127hon.jpg「ランディング・フリーダム 嵐の中をかけぬけて」という本を読んだ。
ノンフィクション好きな私ではあるが、この本が実話を元にしているというのを知ったのは、借りた後。
表紙の馬車の疾駆する絵が心に留まり、思わず手にしていた。
シャーロットという女性の半生を描いた物語なのだが、なんと過酷な人生なことか。
赤ん坊のころからシャーロットは強運に恵まれるのだが、馬車の事故からも、一人だけ助かり天涯孤独の身の上となり、物語は始まる。
女一人生きていくために男装の麗人となり、事故で片眼をなくすも「独眼チャーリー」と名をはす一流御者の道を進んで行く。カッコイイ〜!
死後、彼女が女だということが分かり、墓石には「アメリカ合衆国において初めて投票した女性。」と記されているそうだ。
こういう人生を、自ら選んで生き抜いたというところにも、驚きを禁じ得ない。
男装の麗人で思い出すのは、リボンの騎士? オスカル? ジャンヌ・ダルクや巴御前、そして。。。
 

独身の頃、母と叔母と私の3人で京都へ行ったことがある。
鴨川30秒、京都御所徒歩5分という立地のホテルである、寝てるのなんてもったいないと私は、早朝1人で散歩に出掛けた。
夏の京都も、早朝なら旅人にも優しく、すっかり良い気分で、足取りも軽く闊歩していた。
まだ、歩いている人などいなかったのだが、初めて第一京都人3人、発見!!
しかも、皆 花街の方なのだろうか?なんとなく、そんな雰囲気。
ジロジロ見たつもりではなかったのだが、一瞬で両脇の女性から腕をからまされている真ん中の人は、
男装の麗人だということが分かった。
華やかな笑い声とともに、すれちがって行ったあの麗人のことを思い出した。

本の話に戻るが、事故で手当てをしてくれたドクターが、シャーロットを女性だと見抜くも、他言はしない。
その理由は、この時代女性が1人で生き抜いていくことの大変さを、このドクターは知っているためなのだ。
シャーロットの生き様に感動し、へこたれない勇気をもらい、生きていくことに自信が持てる。
アメリカでは、数々の賞を受賞している児童書ということになっているが、大人の女性にもお薦めの本。
 

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2008年01月22日

タンタンとアルファアート

20080122hon.jpg以前のブログでも取り上げた「タンタンの冒険旅行」。
憶えていらっしゃるだろうか、去年はエルジュ生誕100年の記念すべき年だったのだ。
その年に意図してなのか、坦々(たんたん)と最後の2冊が同時刊行され、全24冊、完結。
終わっちゃたのね〜。
最後のこの本「タンタンとアルファアート」は、未完の作品。
エルジュさん自身のラフスケッチや鉛筆デッサン、ストーリーの下書きなどを編集している。
あまりにもマニアックでヤヤダダにはちょっと難しいかな?と思っていたが、何のことは無い、2人とも手にした途端に食い入るように見ている。
今まで見てきたタンタンの、まぁ〜言わばメイキングですから、色が付いていなかろうが、字が分からなかろうが、そんなの関係ない!って。
 

エルジュさんの息遣いが、完成する時には消されてしまうのであろう線の1本1本から、話がこれからどう展開するのか作者自身も分からない、試行錯誤や緊張感が伝わってくる。
「おかあさ〜ん!!凄いところで終わってるよ〜。」とヤヤ。
ほんとに、映画だったら一番の見せ場で終わってしまっている。
この本は賛否両論あるようだが、画家の生前使っていたパレットを見てドキドキする感受性を持っていらっしゃる方には、気に入っていただけるのでは。
この、タンタンシリーズは、新聞のコミックが出発だっただけに、時代風潮が読み取れる。
去年問題になった「タンタンのコンゴ探検」もその時代の有様を知ることが出来た。
「タンタンとアルファアート」の中に出てくるエンダディン・アカスは実在の詐欺師フェルナン・ルグロらしい。
前作の「タンタンとピカロたち」のアルカサル将軍は、なんとカストロ議長とかチェ・ゲバラをモデルにしているらしい。
だからといって、ゲリラ側に味方した視点ではないところが、エルジュさんらしく、政治色は淡々(たんたん)と書き上げていた。
そうそう、一番お薦めは「タンタンとアルファアート」の裏表紙。
全24冊が一堂に会しています!!楽し!!

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2008年01月17日

テラビシアにかける橋

20080117hon.jpgナイトキャップ読み聞かせが先日から、「テラビシアにかける橋」になっている。
原作を読んでから映画を観たいと、図書館から借りてきた。
読み進めていくと、「ナルニアみたいな、おとぎの国を作る。。。」なんていうセリフが出てくる。
この主人公レスリーの言っている意味が、分かってヤヤダダもニンマリ。
このテラビシアという名前も、レスリーがナルニアに出てくる小鳥の「テレビンシア」から命名している。
読む順番は、間違って無かったみたいねぇ〜。
それからタブーとは知りつつも、半分程読んだところで映画の予告が見たくなり、探してしまった。
見ると、レスリー役は、「チャーリーとチョコレート工場」のバイオレットをやったアナソフィア・ロブだった。
ガムをクチャクチャやっていたバイオレットが、どう変身するのか楽しみね〜。
 
 映画公式ページ:「テラビシアにかける橋」
 

この本は息子デビットのために書いたと原作者のキャサリン・パターソンさん。
その息子の願いから仲良よしだったリーサの名前を記してと言われ、本の冒頭には、この2人に捧げると書かれている。
どこかのコメントには、作者自身が、なかなか長い時間、この本を手に取れないほど、私的な物語だったと書かれていた。
実話を元にしているのかな〜。
それに、よく見りゃ、この映画の脚本を、その息子のデビットさんがやっているじゃありませんか?!
う〜〜ん、そして「全世界が涙した不朽の名作」ってことは。。。
悲しい結末を予想して、ヤヤダダとあーだこーだと想像している。
でも、まだまだ私たちは、空想の王国でジェシーとレスリーと遊んでいる真っ最中!!
 
公開は今月26日から全国松竹・東急系にて拡大ロードショー。

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