2005年11月04日

混み混み文化の日(うさぎママより)

今朝4時出発で、秋恒例の正倉院展に行って来た。

うさぎにとっては4回目の今年の正倉院展は、
幼稚園の行事やらいろいろ重なってしまった為に、
文化の日の今日に、行かなくてはならなくなってしまった
が、やっぱり失敗だった。

8時25分には会場に到着していたにもかかわらず、かなりの列と、別入り口からの団体も一緒になって、9時入場直後の場内は押すな押すなの大混乱。ゆっくり文化を楽しむなんてもんじゃない!

それでも、なんとかひと通り目を通し、好きなものもチェックできて、館内のカフェでお茶してから、うさぎのもうひとつの楽しみのミュージアムショップに行くと、これまた芋洗い状態!!しかも、お土産にいいな・・と思った正倉院の鳥の模様の碁石を模したストラップが、店内を一周している間に全部売り切れてしまっていた・・そんなことって・・・。

こんな殺伐とした美術館嫌だなぁ・・・。

と思ったが、よーく思い出してみると、自分が働いていた頃は、こういう日にしか来ることができなかったんだっけ。。

でも、今はなんとかすれば、まだ混雑していない会期の初めのうちに来ることができるのだから、そうしなくちゃ。。

さて、今年の正倉院展、うさぎのお気に入りは、瑠璃色のガラスの壷・ハート型に模った錫杖・鳥模様の象牙に色を塗り線刻で模様をつけた碁石だった。毎年お気に入りを見つけ、それを楽しみにしている。

奈良国立博物館は、言うまでもなく常設展も超一級の仏像がずらりと並び、楽しめるが、その中のある十一面観音立像の前でうさぎが「ねぇあの十一面観音さまの持っている壷には何が入っているの?」 
私「何だろう?薬師如来だったらお薬よねぇ・・むにゃむにゃ・・」と言葉を濁していると、うさぎはさっと解説ボランティアのおじさまのところに飛んで行って・・「あのぅ。あそこにある十一面観音さまの持っている壷には何が入っているのですか?」。解説ボランティアの初老の紳士は、にこにこしながら「観音様が壷を持っているときは、普通、水が入っているんだよ。仏教はインドから伝わってきたから、水はとっても大切なものだったんだね」と教えてくれました。
へぇ〜そうだったんだ。私も勉強になりました。

それからうさぎの大好きないくつもの釈迦生誕像も、それぞれをゆっくり観比べて、うさぎは本当に幸せそうでした。

正倉院展はゆっくり観ることができずに、本当に残念だったけれど、こうやって大好きな仏像をゆっくり観ることができて、やっぱり今年もやってきてよかった・・と思いました。

もちろん、垣間見た(?!)正倉院御物も、この上なく贅沢な素材を使い、その技術たるや実現でき得る最高のものから生み出された工芸品の数々などなど・・ミラクル!!としか思えない宝物は素晴らしく心洗われたことは言うまでもありませんが・・。

そうした贅沢の元で苦労を強いられた庶民のことも合わせて考えなくてはならないこともまた事実です。。

投稿者 : 10:31