2006年01月09日

北の森を目指して

20060109gurikku.jpg「良かったね〜。」ほんとに良かった。冬休み最後の日に、目標は達成できた。

「ガンバとカワウソの冒険」を以前読んだ私は、感動を人に伝えまくっていた。
それを横で聞いていたヤヤ、冬休みに読む本に同じく斉藤惇夫さんが書いた
「グリックの冒険」を図書室から借りてきた。
「お母さんのために借りてきてやったよ〜。」とヤヤ。  エッ?
と、いうことはこの300ページ以上もある本を、音読しろってこと?
グリックが北の森を目指すがごとく、私たちもこの本の完読を目指すことになった。
期限付きである。冬休み明けには、学校に返さなければならない。
しかも、幼稚園児のダダもお供に…
グリックと同じように困難を極める旅になりそうだった。
が、私たちの旅は斉藤さんの構成力やお話自体の面白さのおかげで、
ダダでさえ引き込まれていき、絵本でないことも問題にはならなかった。
クライマックスは今日の朝だった。
生きるか死ぬかでやっとのことで北の森に、愛するのんのんとたどり着いた時、
読んでる母が、うるうるきてしまった。
子どもたちも十分過ぎるほど感動していた。
「お母さん、この絵ハートになってる。」と、ヤヤ。
この大作の最後の挿絵である。
母は全然気がつかなかったのだが、お話の邪魔にならず、それでいてひろがりを持たせてくれる
藪内正幸さんの挿絵もしっかり、子どもたちは見ていた。
人生で学ばなければならないことが、全部この本の中に詰まっていたと思う。
親子が同じ1冊の本で、感動をオンタイムで共有できるのは案外人生のほんの一瞬なのだろう。
なんてこの本のお話にも、完読できたことにも感動していた母に、休息はなかった。
「はい、お母さん次ね。」
え〜〜?!「冒険者たち」 また、始まるの〜?(笑)

投稿者 : 21:06