2007年10月30日
空色勾玉
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トールキンの「シルマリルの物語」を読み進めれば進めるほど、今度は日本の神話に絡んだファンタジーを読みたくなって探していた。
すると、上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」から今度は萩原規子さんの「勾玉シリーズ」に出会えた。
「古事記」をベースにしているのだが、こんなに情感豊かな、千紫万紅の物語になるなんて、萩原さん、ありがとう〜!と思わず叫んでしまいそう。
輝の末子、稚羽矢(ちはや)が、スサノオノミコトなのだろうが、本の後半で合点がいく。
あの、傍若無人の神様は実はこんなに繊細で、そうなる驚きの訳があったのだ。
もちろん、萩原さんの寓話なのだが、妙に納得してしまう。
人間と共に神々が、こんな風にいらして、古代日本を治めていらしたのかと思わせてくれる。
笑ってしまうのが、作者自身がこんな本を読みたくて、無いので自分で書いてしまった、というところ。
ほんと、こういう本が読みたかったのです!!
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