2007年11月15日

ルリユール

20071115hon.jpg久しぶりに絵本を買った。子どものためというより自分のために。
と言っても図書館派の私は、この本の予約7人待ちを静かに、ジッと待っていたのだが、本屋さんでとうとう我慢出来ずに、手に取ってしまった。。。
伊勢英子さんの「ルリユールおじさん」
ルリユールとは、フランスでの「本造りの職人さん」のこと。
日本は、量産品として完成した本が主流だったため、フランスのように仮とじ本を製本し直す文化は流行らなかった。
だが、私の様に、製本を楽しむ人は いないこともない。
そういう人には、伊勢さんが水彩画で 事細かに描く、このルリユールの手際は、とても興味深いにちがいない。
いや、そういう技術的なことばかりでなく、小さな女の子 ソフィーの本を愛する気持ちとともに、おじさんの職人気質が胸にグッとくるはず。
 ソフィーの未来を語るラストの一言は、この物語の奥行を作り出している。
 
「旅する絵描き パリからの手紙」 こちらのエッセイではこの絵本の逸話や、未公開スケッチが収録されている。

投稿者 : 21:29 | トラックバック (0)

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