2008年02月12日

ダウデルばあちゃん 知ってる?

20080212hon.jpg痛快で、豪快で、読後爽快!!「シカゴよりこわい町」
原題は Long way from Chicago でも、邦題はしたり!
シカゴと言えば、アルカポネ!
ギャングが大手を振って闊歩するイメージのシカゴ、それよりも怖いのはこの町に棲んでいるダウデルばあちゃんのこと!
そのシカゴから毎夏休み(1929年〜1935年)に、小学生の孫、兄妹がやってくる。
その年々を短編仕立てで、リチャード・ペックさんは、書き上げている。
このダウデルばあちゃんのキャラクターが傑作で、大ボラはふくは、銃はぶっ放すは、法は無視する。
声を上げて笑ってしまった。
ほんと、外国の本には豪快な面白いキャラクターの大人が、良く出てくるなぁ〜。
で、もっと面白いと思ったのは、この本がニューベリー賞の次席に選ばれたり、米国学校図書館ジャーナルで「是非とも家族で楽しみたい1冊」になっているんだと!
ほんと?いいの〜?(笑)
 

冬休みにダダの小1の指定図書でも、おばあちゃんが主役の本があったね。
いろいろに編まれた思い出の詰まった毛糸をほどき、新しく膝掛けに編み直しア〜幸せ、みたいな。。
本来、おばあちゃんってこんなじゃなかったっけ?
ダウデルばあちゃん、面白すぎ!!
「がばいばあちゃん」と「意地悪ばあさん」を足して、割っちゃわないで、2乗も3乗もしちゃう!
都会の孫たちも始めの年は 、え〜〜、田舎のおばあちゃんとこ行くの〜?って感じだった。
ところが、年々、ダウデルばあちゃんのところに行くのが、 待ち遠しくなってくる。(特に兄)
そりゃ、そう、自分達の想像をはるかに超えることが、、ダウデルばあちゃんの回りでは起こるのだ。
楽しみにしていることを、道徳的な親には気づかれないようにしているのが、可笑しい。
この本の最後は、兄の方が軍隊に入隊し、航空学校で基礎訓練を受けるため、おばあちゃんの家の側を電車で通る所で終わっている。
リチャード・ペックさん、上手すぎ!あんなに大笑いさせてくれたのに、最後は不覚にも涙してしまう。
表面には、優しさなんてみじんも見えないのに、裏の気持ちに気づくとハッとさせられる場面は多々。
これで、ダウデルばあちゃんとも会えないのかと思っていたら、なんと続編が有り、妹が一人でおばあちゃんと夏を過ごすらしい。
「シカゴより好きな町」2作目の方が面白いとの評も有り、そしてニューベリー賞も取っています。
ダウデルばあちゃんに また 会える!!

投稿者 : 19:11 | トラックバック (0)

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