2008年05月28日
エセルとアーネスト
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「スノーマン」「風が吹くとき」のレイモンド・ブリッグズの新作絵本を読んだ。
レイモンドさんのご両親の実話、ということでノンフィクション好きの私のアンテナには早くから引っ掛かっていた。
資産家の家にメイドとして働くエセルと牛乳配達人のアーネスト。
胸がキュンとなる出会いの場面は、レイモンドさんのご両親への、暖かい眼差しを感じ、何回も見直してしまった。
2人が結婚をし、ささやかながらも、小さな家を1軒買い、時代の変遷とともに物語は流れていく。
名作「ちいさいおうち」を彷彿させるかのように、<家>がこの物語の隠れたモチーフになっている。
レイモンドさんは、ご両親をベースにイギリスの歴史もひもといていく。
レイモンドさんもこの本を描くにあたって、時代考証をしていたのだろう。
広報記事の時代考証真っ最中の私と、通じるような気がしている。
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