2008年11月26日

5「それでも がん検診うけますか」

20081126hon.jpg「専門医が教える本当の話」という副題が、この本には付いている。
検診とは、まさしくうちの両親が真面目に受けている、症状のない時の検査のことだ。
この本の中では、理論的根拠がまったくないということで、実際にがん検診をいち早く廃止した長野県の村などの説明が有り、著者の意見が、突飛なことではないことがよく分かった。
よく分かったばかりか、数々の事実にあ然である。
肺がんなどは、検診を受けた人の方が、受けずに放置していた人よりも多く亡くなっているなど、ブラック・ジョークかと思った。。。
その検診も(遅ればせながら)日本政府は、「前立腺ガン検診」の奨励を突然中止。
1998年には、市町村の検診実施義務を廃止して、2005年にはサラリーマンの毎年1回の胸部X線検査も廃止も決まっていた。
この本では、ここまでの情報だった。
で、その後はどうなったのか気になって調べてみると、(医療業界の大反対で)廃止は出来ず、2006年から40才からの義務になってしまったのだ。。。
なぜなんだろう?
 

職場検診の受診対象者は5900万人。
その費用は、年間3000億円から4000億円!!
「廃止は健診料金の大幅値下げや受診者の急減につながりかねず、死活問題になる。」と「全国労働衛生団体連合会」、業界トップの方が吐露してしまったそう。。。
そんなぁ〜〜!!
業界の利益を優先させ、デメリットの多い検査を義務づけていいのだろうか? 
政府が、①発見率が低い、②検査より症状の方が先に出る③被爆のための発ガンの恐れがあると言っているにもかかわらずだ。
「早期発見・早期治療」は、体の言いスローガンなんだろうか?
検査するより、禁煙など総合的なガン予防に取り組んでいる米国は90年代から減少に転じ、英仏独も減少か横ばいらしい。
先進国の中で、日本のガン患者だけは右肩上がりで増えてきている。
何をかいわんや。。。

投稿者 : 13:27 | トラックバック (0)

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