2007年06月20日

ミステリー授業参観

20070620sankankai.jpg一言で言うと、若手芸人が何故か真面目に小学校の授業をやっている、そんな感じである。
T先生の間の取り方、声の強弱。
引き込まれてしまい いやでも、注目してしまう。
なんの授業なのか、当日のその時間まで子どもにも、親にも内緒なのだ。
スクリーンに強靱な面構えの若者の顔が映し出される。
「この人はだれの弟でしょうか?」
先生の手にはピンポンブー。
使い方も見事で、発言した子の鼻先で(間を取って)ブ〜〜〜!!
ブー!ブー!ブー!なかなか当たらないので、スクリーンに、どんどんヒントが映し出される。
親だって考える。
「名前は俊作さん。」
「お兄さんは、ある有名人です。」
「ドラマ、映画、バラエティーにひっぱりだこの人です。」
松坂? ブー! イチロウ? ブー! 東国原?ブー!  ベッカム? ブッシュ?ブーブー! (もう親も大爆笑)
「SMAPのメンバーの一人です。」
ああ〜キムタク!!ピンポ〜ン!
ここからどう展開するの?と思ったら。。。T先生 素晴らしい授業だった。
 

木村俊作さん、キムタクより7才年下の弟。身長180cm、体重100kg、アメリカンフットボールの選手。
彼の生い立ちを順に追っていき、子どもらに、(きっと 親にも)考えさせる。
「中学校では、ヨット部に入部しています。お兄さんの拓也さんはバスケットボール部でした。
実は弟の俊作さんもバスケット部に入りたかったのですが、おうちの人はヨット部をすすめました。
それはなぜだと思いますか?」
 
1,兄の拓也さんがバスケット部でいやな思いをしたから。
2、兄とは違う自分だけのものを見つけて欲しかったから。
3、千葉県だったのでヨットがさかんだったから。
 
子どもたちは、一所懸命、親の気持ちを考えて答えていました。答えは2です。
兄とは違う俊作さんの世界を切り開いて行ってもらいたいという親の想い、ちゃーんとみんな分かって答えていました。
その後、俊作さんの高校時代や大学時代の苦悩を、自分だったらと考えさせ、子どもらの自然体の気持ちを引き出しているT先生の授業は流石!!
結局その後俊作さんは、ワールドカップに日本代表として出場し、見事優勝。
「キムタクの弟ということばかり気にしていた俊作さんは、アメフトに出会って、どんなことでもいい、夢中になれることがあるってことは、それだけで幸せなんだということに気がついた。みなさんは今、何かに夢中ですか?」
そっかぁ〜、こうきたか。
「なんでも良いから、一つだけでいいから、夢中になって出来る物を見つけようね。」
T先生の今夢中になっているものは、アルティメットというスポーツと4年1組の先生だということなんだそう。
どこのクラスよりも挨拶の大きい、発表を良くする、笑いの絶えない、仲の良いクラスになっている1組。
今日、ここにヤヤがいないのは本当に残念な、素晴らしい授業だった。。。
家に帰ると、T先生から、「朝日子ども新聞」が2部届けられ布団の中のヤヤが読んでいた。
そのヤヤに、今見てきた授業を再現してみせた。
夢中になれる何かをT先生のように伝えられたらと思っている。

投稿者 : 19:05 | トラックバック (0)

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