2007年08月08日

ジェイン・ヨーレン

20070808hikari.jpg絵本をビデオで見るというのは、納得できなくてなるべく避けていた。
でも、子どもも大きくなり、その絵本も母親と一緒に、随分想像の世界で遊んだ後にはいいかな?
ということで、図書館から借りてきたのが、ヤマハ・ビデオ・ライブラリーの世界絵本箱12「月夜のみみずく」。
これが、あなどれない!!
「アイコノグラフィック」という手法は、固定したカメラの前でイラストを動かして映像化するもので、実際に絵本を読んでいるような印象を与える。
それからこのビデオを観ていたら、嬉しいサプライズがあった。
私の大好きな「月夜のみみずく」を、日本語は戸田恵子さんが読んでいるのだが、最後の英語のテロップにナレーションはジェイン・ヨーレンと出ているではないか!!
え〜〜〜!!いそいで、英語音声に切り替え、もう一度!
  

ジェイン・ヨーレンさんは、「月夜のみみずく」の作者。
そして、ヨーレンさんの守備範囲は広く、絵本はもとより、軽やかな短編や、そしてファンタジーまでお書きになる。
アメリカでは、あまりに現実的な思考がファンタジーを育てられなかったと評されていましたが、(ゲド戦記のル・グィンさんも言ってましたね、そういえば。)その評論家たちを感嘆させたのが、この人ヨーレンさんだったのです。
最近読んだ、ヨーレンさんの「光と闇の姉妹」というファンタジーは、最近の女の子の主役ファンタジーにも影響を与えているのでは?なんて思う程、先取りしていましたね。
ヨーレンさんの創作というのは、文字の視覚的効果より、読み上げる際に、いかに心地良く耳に響くかということに細心の注意をはらい、一行一行声にだしながらタイプを打つのだそうです。
まさに現代の真の語り部、「20世紀のアンデルセン」とも称すべき人とも言われています。
 
そのヨーレンさんの読み聞かせを、聞くことが出来て幸せでした。
甘すぎない声が、この絵本の少女の息遣いと英語音の心地よさと同時に楽しませてくれ、ヨーレンさんの人となりをほんの少し感じさせてくれました。

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