2007年10月20日

PTA講演会

元浜松中央図書館館長、今は子育て支援課長、浜松にこの人有りの「辰巳なお子さん」のお話だった。
辰巳さんには、ヤヤダダが小さい頃からお世話になっている。
図書館の窓の隣、手を伸ばせば届こうかという駐車スペースに車を止め、ヤヤ赤ちゃんの寝顔を見ながら本を探していたら、叱られた思い出がある。
それから数年後、辰巳さんの読み聞かせでヤヤと拍手をしたら、「拍手はいりません。芸じゃないんだから!」なんて言われたことも。
自分にも、他人にも厳しく、子どもには優しい辰巳さん!今日のお題は「子どもの成長と読書」。
何回かお話を聞く機会が有ったのだが、毎回立ち姿も凛と美しく、鈴を転がすようなお声で、淀みなくお話なさる姿に惚れ惚れ。
今回も、含蓄のあるお話ばかりだったが、辰巳さんご自身のベースになったかも知れないと言われたエピソードが、とても印象に残った。
 

辰巳さんのお小さい頃、お母さんの読み聞かせは毎日だったが、それとは別に4,5才の頃、今でいうストーリーテリングをおばあちゃんにしてもらっていた。
お母さんの読み聞かせは憶えていたのだが、おばあちゃんのそれは、すっかり忘却の彼方。
ある時、仕事でストーリーテリングをする話を電話でしていたところ「あなたも、おばあちゃんに一杯お話してもらったから、同じことをするのねぇ〜」とお母さんに言われた。
4半世紀も忘れていた記憶がその時、よみがえったのだ!!
おばあちゃんのレパートリーは3つ。
「桃太郎」「一寸法師」「浦島太郎」くりかえし、くりかえし。。。
亡きおばあちゃんとの愛しい時間。
この仕事をしていなければ、思い出すことも無かったかもしれないおばあちゃんとの記憶。
でも、それは今の辰巳さんのベースになっているのかも知れないと。。。
私たちが子どもに向き合った時間は、子どもにとって忘れ去られたかのように思われるかもしれない。
そして、思春期には、ほんとうにすっかり忘れられてしまうかもしれない。(心、脳?の奥には残っているのだが)
でも、その愛しい時間があれば、必ず寄り添う時期の糧にはなる。
辰巳さんののエピソードは、読み聞かせの勧めよりもっと大きな想い、そう、子育ての極意を伝授されたような、
今の私への応援歌のような気がしました。

投稿者 : 14:22 | トラックバック (0)

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