2007年10月25日

生物と無生物のあいだ

20071025hon.jpg図書館に7月に予約を入れ、やっと手元にきたのが数日前。
そして念願かなって読み進めたのだが、心がうち震えてしまった。
この本は、分子生物学者の福岡伸一さんの書かれた分子生物学史でも有り、赤裸々な自分史でもあるのだ。
分子生物学など門外漢の私には、その学識もそして福岡さんが通ってきた学会の裏の事情も大変興味深かった。
もともとは、ノンフィクションが大好きの私、久々に知的好奇心を満足させてもらったのだが、何より、文章の美しさや構成のセンスには、鳥肌がたった。
時々学者さんの中には、こういう才能をお持ちの方がいらして、その専門の世界を宝玉の雅文で紹介してくれたりする。
ニューヨーク、観光船サークルラインの書き出しは見事!
カメラワークのような、映画を見ているようなそんな錯覚すらおぼえる。
お薦めはこの本のエピローグ。
福岡さんの幼少の頃の話が記されている。
将来、日本でトップレベルの生物学者になるのはしたりと思われる、子どもの頃のエピソードが書かれている。
こんな子どもだったんですね〜。
ちなみに図書館予約 私の後には、84人の方がお待ちです。

投稿者 : 20:31 | トラックバック (0)

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