2007年11月06日

特別講義 造形基礎

20071105hon.jpgヤヤダダの幼稚園の時にお世話になった、絵本クラブの顧問M先生のお計らいで、またもや短大の授業に潜り込ませて頂きました。
大山恵子先生は、松居直さんに教えを受けた現役の幼稚園の先生で、保育の現場に絵本を取り入れ、保育の柱となさっています。
実際に、絵本から遊びや作品に発展させていくのは流石プロ!
子どもたちが、その絵本に感化され何かをしたい、やりたいと思った時に広げてあげるのだと言っておられました。
子どもの気持ちに添って、ご自分もその楽しさを、共有なさっているのがよく分かる、お優しい先生でした。
将来幼稚園の先生を目指す学生さんには、とても参考になったのではないでしょうか?
大山先生が松居さんの言葉を思い出すエピソードが有りました。
 

「めのまどあけろ」という絵本を、子どもに読み聞かせをすると、あるページで必ず子どもたちは盛り上がる。
その前ページになると、ダラダラ聞いていた子も居住まいを正す。(笑)
そしてそのページになると、全員で「せっけんさんがすーべった!!」と大声で叫ぶのだそうだ。
その経験をした大山さんは、松居さんの言葉を思い出します。
「子どもは、好きな言葉を食べる。食べた後にはき出す。」
そうそう、こういうことは絵本を読んであげると良く有ります。
読んでいる方も、必ずその言葉のテンポの良さで、気が付きますね。
聞いている子どもも、耳に心地良い響きで、食べてしまうのでしょう。
こうやって、子どもは母語を獲得していくのかなぁ〜と思うのです。
絵本はほんと奥が深い!
その奥の深さを子どもだけは、なんなく見抜いてしまうのですね。
その本の表紙と裏表紙を同時に見せると、子どもたちからブーイングが起きるのだそうです。
つながっていないと。。。
やはり、この本の表紙と裏表紙は同時には見せてはいけないのです。
子どもたちには、ちゃーんと分かっているのです。
絵本のテキストも 絵も、そして読み手も子どもには、ないがしろには出来ないことが良く分かった講義でした。

投稿者 : 20:37 | トラックバック (0)

このエントリーのトラックバックURL

http://mommy-s.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/720