2007年11月09日

ハートをつないで

20071109kougi.jpg静岡県立浜松盲学校から、「桑田信夫先生、鈴木道子先生」をお迎えしての総合学習の授業が、ヤヤの小学校であった。
音楽室に4年生、3クラス、お二人のお話をメモするように子どもらは、それぞれ筆記用具を手に、真剣な面持ち。
拍手で入場なさった先生は、所作になんの違和感も無かったため、お二人とも健常者なのかと思った。
ところが、桑田先生の方は視力0,04と言うのだから、ほとんど見えていらっしゃらないのだ。
この先生のお話に、みな真剣に耳を傾ける。
ご自分のお小さい頃の話から、学校の話、学校に通う生徒たちの話。
 お二人のお話は、私にも興味深いものだった。
 母はいろんな事を考えさせられたけど、4年生のみんなは、今日のお話を伺って何を感じたんだろう。
 

普段感じていることは何ですか?という子どもの問いに、
「今時の子ども。。。」と、この頃 揶揄されるが、今の子の方が、昔よりずっと、優しくなったと感じるそう。
いつも、登校する時間に高校生の子どもらに「頑張ってください。」と声を掛けられたり、バスの降車ボタンの位置を丁寧に教えてくれたりするのは、若い子らだそう。
 それよりも、年配の方に心ない言葉をかけられたりする。
一番緊張するのは、駅の構内だそうで、「手引き」をしてくださるといらぬ緊張から解放されるとのこと。
で、手引きの方法を子どもらに指導。
「肘の少し上を持たせる。肩の上というやり方もあるのだが、背の高い人だと長い道のりの場合、大変疲れる。」
その間は、「少し、狭くなります。 とか右に寄ります。」 とか声を掛けながらだと安心する。
そういえば以前、盲人の方の手引きをした時、肩に置いた手が何気なく肘に移動したのは、そういう事だったんだと思いあたった。
それから、バス通勤のご苦労は大変なもので、桑田さんが遠鉄バスに電話をして、自分の現状を伝えたところ、バス停の「声の案内」をすぐ取り付けてくれたと、いたく感謝なさっていた。
えらいぞ、遠鉄バス!!
日本のアナウンスは海外と比べると、親切すぎるとの批判もあるが、桑田先生のお話を伺うとあながちまちがっているとは言い切れないと思った。

「知る」ということから、偏見は無くなり、思いやる気持ちも育まれると思うので、ヤヤの学校のこういう取り組みは素晴らしいと思う。
その要請に応えていただいた、桑田先生、鈴木先生 ほんとうに有り難うございました。

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