2007年12月15日

ライラからの手紙

20071215hon.jpg今年読んだ本の中で、面白かったファンタジー。。。やはり「ライラの冒険シリーズ」は外せない。
「黄金の羅針盤」「神秘の短剣」そして「琥珀の望遠鏡」と読み進めると、だんだん問題が広大になっていき、ため息と共に結末を迎える。
こりゃ、大人のための本? もしくは前半だけは、子どもも楽しめる本なんじゃないのかしらん。
「黄金の羅針盤」は音読でヤヤダダに読んであげ、ヤヤダダでも大いに楽しんでいたが。。。
次も読んで〜とせがまれたが、自分で読めるようになってから読みなさいと言いはなった。
だんだんダークになってきて、音読するような話じゃない気がしたのだ。
とは言え、ヤヤダダは置き去りでも、母は楽しんだ。
でも、3巻目の「琥珀の望遠鏡」が児童文学!!のノーベル賞と言われる「ウィットブレッド賞」を受賞したんだけどね。児童文学ねぇ〜。
 
図書館で「ライラからの手紙」を新刊本コーナーで見つけた。
 

この「ライラの冒険シリーズ」を書いたフィルップ・プルマンの伝記&ライラシリーズの裏話だった。
さっそく読むと、プルマンさん こういう方だったんですね〜。
小さい頃は、オーストラリアやアフリカやイギリスへの転居。
この時のいろいろな経験が、作品に幅を持たせているのは、言わずもがな。
オックスフォード大に奨学金をもらって英米文学を習うも、そんなに優等生ではなかったみたい。
なんと、トールキン先生とは接近遭遇してるみたいで、お嫌いだった?
「指輪物語は気に入ってくれたかね。」と友人が聞かれていたのを横で聞いたとか書いてある。プッ。
それからやはり、プルマンさんはプロットなしで書く作家さんらしい。
あの伏線の多さは、そうだったのね〜。
プルマンさんは、文章の書き方を「夜釣り」にたとえて繊細さを語っているが、やはり あの長い物語を、設計図なしなんて驚きだった。
それから、プルマンさんはずーっと、生徒に読み聞かせをしていたらしく、読後に「分析」「意見」「比較」「解釈」など生徒にはさせてはならないなんて、ちゃーんと分かってらっしゃる。
読み聞かせは、「語り手」の方も、恩恵を受けるというのは私も納得する話だった。
 
来年3月の映画公開に向け、公式サイトがまたまた新たになり、自分のダイモンを探せたりして楽しくなっている。

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