2008年01月19日

浅野温子さん

20080119akuto.jpg全国の神社で、「古事記」の読み語りを繰り広げている女優 浅野温子さん。
うわさでは知ってはいたが、まさか聞きにいける幸運に巡り合わせるとは。
35回の開催場所は、伊勢神宮 を皮切りに全部 神社での上演。
36回目の今日が、神社以外の舞台、アクト ホールでの公演。
今までとちがって、神社での神聖な夜気や森厳さを、どのようにこのホールで演出するか、興味のあるところだった。
会場の誘導灯の光さえも消しての暗闇の中、バイオリンのソリストが弦をつま弾き、いよいよ逆光ライトでの浅野さんの登場。
うん、神の降臨のイメージ。
舞台脇からの(扇風機での)風も、なかなか侮れない。
浅野さんの12もある演目の中で、今回は何をやるのか知らされていなかった。
女優さんだし、天照大御神(あまてらすのおおみかみ)が、天の岩屋戸にお隠れになる話あたりかと、予想していた。
だが、予想に反して、須佐之男命(すさのおのみこと)なんて、いかつい神様を演じておられた。
当たり前だが、さすが女優さん!取り憑かれた様に七色の声を酷使した、大蛇退治の語りには、グイグイと引き込まれてしまった。
 
 公式ページ:日本神話への誘い
 

八岐大蛇(やまたのおろち)8匹は、それぞれ父 母 兄弟 という家族だったという新鮮な解釈で、愛を語ったのには、少々ビックリだった。
が、台本を手に持ち、1000人以上の観客の前での1時間の迫真の語りは、やはり一見の価値があった。
第2部は、日本の文化を考える会の会長、宮崎さんや、浜松市長の鈴木康友さんを交えてのディスカッション。
語り舞台から降りると、ほんとうに気さくな女優さんだったのが印象的だった。
「教育を考える」と題していたのには、観客の3分の1が小中学校の先生だったからだろうか?
そんな題目ではなく、自由にこのプロジェクトの話や宮崎さんのお話を伺えたらなんて思われる程、時間がアッと言う間だった。
帰りに1階の席で見ていた友人が、「涙を流しての迫真の語りだったけど、声がくぐもったりしないのは流石だよね〜」と言っていた。
エッ?!涙流しての語り?分からなかったよ〜。
学校別 無差別割り振りチケットで2階席だったのは残念だったけど、十分、楽しんだ「神話への誘い」だった。

投稿者 : 17:03 | トラックバック (0)

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