2008年01月31日

「トンネル」

20080131hon.jpg今までの扉の向こう側というファンタジーとは確かに、違う。
地下の中での話が多くなるので、必然的に描写は、暗くはなる。
致し方ない。
その中で、強烈な光彩を放つ、怪しげな球体。
ここは、絵としては、いいかな?
父親がいることで、辛うじてバランスを取っている家族。
その父親の失踪事件が、この話の鍵を握っている。
父親が、密かに掘り進めていたトンネルに長男と友人とで捜索が始まる。
暗闇の中、ストーリーは続く。。。
 

この頃のファンタジー本は枕詞のように、「ハリーポッター」が引き合いに出される。
この本の帯には「ハリーポッターの後継者はこの本だ!」と書かれているし、それをハリーを発掘した方が語ってるとなれば、何々とも思うのだが。。。
ハリポタと言えば、斉藤敦夫さんが、ハリポタフィーバー中のイギリスに行き、図書館員とのエピソードを思い出した。
「すごい人気ですね〜、イギリスの子どもたちは、もう他のファンタジーに戻れないんじゃないですか?」とニヤリとして聞いたそう。
「これは、一過性の物。
イギリスの子どもは、分かってジャンクを楽しんでいる。
これが過ぎれば、ちゃ〜んと正統派のファンタジーに戻りますよ!!」
日本の子どもと比べられたくない!プンプン!って感じで答えられたそう。
ヒャ〜、こんな風に評価されているのね。
そうそう、この「トンネル」は何故、ハリポタと比べるのかな???って感じの本でした。
そしてもちろん、正統派ファンタジーでも有りません。

投稿者 : 14:06 | トラックバック (0)

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