2008年02月15日

「エラブの海」

20080215dvd.jpg今日、誕生日の叔母が、奄美大島にいた頃の話をしてくれた。
私が奄美に住む前の、叔母が17才の高校生の時のことだ。
大叔母が、まだ旅館を始めて間もない頃、映画の撮影隊がそこを拠点にし仕事をした何ヶ月があったんだそう。
それが「エラブの海」という映画。
当時は、冷蔵庫も氷を入れて冷やすものだったらしいのだが、この撮影隊の連泊に備えて電気冷蔵庫を買ったとか、海に繰り出して撮影をするため、大叔母はお昼のお弁当も作ったんだとか。
一番のエピソードは、撮影に一緒に連れて行ってもらったはいいが、叔母と友人の2人が無人島で行方不明になって大騒ぎになったという笑い話!!
その時のことを大叔母は忘れているが、叔母の方はかなりこっぴどく叱られたらしく、しっかりおぼえているんだそうな。(笑)
今でこそ、孫もいる叔母だが、若い時は欧陽菲菲をもう少し細面にした美人さんだったから撮影隊の人もニコニコ連れて行ったにちがいない。
今は名古屋に住んでいるその叔母が、先日レンタルビデオ屋に行くと、なんとその思い出の映画「エラブの海」が陳列棚の一番良いところに鎮座ましましていたんだそう。
どうして???
またもや「探偵ナイトスクープ」調査員の私、この映画が何故 今になってリバイバルしたのか、理由を調べてみた。
 

「アラブの海だっけ?」とダダ。ちがうちがう!
「カリブ?」ちがうよ〜。
でも、ドキュメンタリー映画の第一人者と言われる、この映画の西尾監督のプロフィールのページにも「エレブの海」って書いてあって吹き出した。おしい!けどちがう。
エラブとは沖永良部(おきのえらぶ)のこと。
おじいちゃんと海女の娘2人と小3の孫の織りなす、島での生活ってところでしょうか。
セミ・ドキュメンタリー映画で、当時の日本の最南端(沖縄復帰前ですから)の生活が描かれている。
で、世界初水中シネマスコープ撮影(カメラ60kg)に成功した映画らしく、「日本映像技術賞」を受賞している。
クストーもビックリ!!カンヌ映画祭にも出品。
それから、挿入歌は当時18才の朝崎郁恵さんというシマ唄の唄者(うたしゃ)。
その方が、平和のメッセンジャーとして、今また脚光をあびているのだ。
地球温暖化防止を訴える世界規模のコンサート「LIVE EARTH」に参加したり、最近では坂本龍一氏との共演でも話題になったとか。
NHKのみんなの唄「ありがとサンキュ〜」も彼女。
ということで朝崎さんが引っ張っての「エラブの海」、47年ぶりにDVD化されて、叔母の目に留まったということらしい。

投稿者 : 17:34 | トラックバック (0)

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