2008年06月22日

■五味太郎の時間です■

20080622gomi.jpg<浜松子ども文庫のつどい>主催の講演会も、今回で10回目。
その栄えある10周年に、この人しかいないっしょ、の五味太郎!!
すごーい!!ほんとによんじゃったんですね〜。
人と会う時は、先入観を持たないのだが、今回はあまりにも大物で情報にも年期が入っているため、いつもより、トーンダウン気味の私。
デザイン関係の友人が、<五味太郎>好きだったので、子ども関係ではなく五味太郎>を知っていた。
メディアにもしばしば登場するが、とにかく とんがっていて編集者泣かせだし。。。
う〜〜ん、人の意見は聞かない?な〜んて、勝手に会う前からイメージをつくってしまっていた。
それが、どうでしょ、会ってみると、意外にもいい人なんだな、これがまた。
 

<五味太郎イズム><五味ワールド>に、ドップリ浸かった2時間。
メディアを通した辛辣な言葉は、こんな顔をして言っているのだと言うことが分かっただけでも、講演会に行った価値があった。
とにかく、五味さんの言葉はストレート。
「なんで、読み聞かせをするの?」「読み聞かせは子どもをなめている!」
読めないから読んでやる!というのは、あまりにも子どもに失礼でしょ、余計なお世話でしょ。
いきなり読んでやる!のは、ストーカー。
唯一許されるのは、子どもが「これ読んで!」と言った時。
絵本と言うぐらいなんだから、せめて絵を学んで、そして絵を携えて、子どもに提示して!
フムフム。ね、辛辣なんです。
でも、絵描きさんからの言葉として受け取っても一理ある。
子どもを尊重していると感じる言葉の数々。
子どもを区別せず、子どもがいるという社会を意識しているだけなのだ。
子ども用が出来た時点で、おかしくなってきたと言う。
軽くて、ちっちゃくて、安い???
子どものために!という似て非なるものが出てきてしまった。
しかし、五味さんはその風潮に流されず、独自の世界を確立してきたのだ。
子どもの味方というよりも、子どもの良き理解者として、子どものためにではなく、自分のために歩まれてきた。
そう分かった時、かなたの五味さんが、隣のおじさんぐらいに近づいた瞬間だった。

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