2008年06月25日

「気づき」の力

20080625hon.jpg予約をしてあった柳田邦男さんの本を読んでいて、びっくりすることが!
あの、「ルリユールおじさん」の伊勢英子さんのパリでの原画展に応援に行ったことが書いてあった。
でも、そんなことで驚いたのではない!
新聞でも大きく取り上げられていたし、この本でも、克明にその時の様子が書いてあった。
伊勢さんのお人柄か、絵の魅力なのか、あれよあれよと人との<絆>が出来、かなりの協力者が現れたんだそう。
これも驚くべきことなのだが、でも、そんなことで驚いたのではない。
柳田邦男さんと伊勢英子さんは毎日新聞に連載した<「死の医学」への日記>で伊勢さんの挿絵が使われ、そこで初めてお二人は出会われたんですよね。
その時の柳田さんの想いは<見えないものを見る>という本に書かれている。
その本を読んだ時の私の感想は、(偶然ではなく、会うべくして会った、お二人の見えない絆を感じる)。
この私の感想が、今にすれば、将来のお二人を予見していたとは。。。。
そう、このお二人結婚なさったのだ!!
 
 

え〜〜〜〜!!でしょ?
私も、ゴシップ好きではないが、ほんとにビックリした。
でも、落ち着いて考えれば、納得してしまう。
伊勢さんの「グレイシリーズ」、後半では、愛犬の死を受け止める本となっているのだが、犬は家族の一員になっているのに、ご主人の不在感???
あえて建築家のご主人を、書かなかったのかなとも思ったけれど、やはり変だな〜とは感じてしまった私。
それに引き替え、ご自分の息子さんを自死という形で亡くされ、人の痛みが分かり過ぎるほど、分かる柳田邦男さん。
伊勢さんの心の奥の方にある悲しみの色と柳田邦男さんのそれは、あまりにも似ているような気がしていた。
晩年をこの人とならと、お二人思われたのだろうか。。。
何処にいようと 何をしていようと 惹かれ合う魂の結びつきに、あらためて驚かされた。

投稿者 : 21:36 | トラックバック (0)

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