2008年07月31日

有森裕子さん <運を引き寄せる>

20080730arimori1.jpg鳴かず飛ばずの高校時代。
唯一の実績は、有森さんが高校に入学した時に始まった全国都道府県駅伝大会に、3年間かろうじて補欠で登録されたということだけだった。
この大会も最初のころは、知名度もなく、今だったら、その当時の実力では補欠も無理だったはずと本人の弁。
第三回大会も補欠になってしまった時、流石に「やめなきゃ。」と思ったそう。
やめたいと思ったことは一度もないが、みんなに迷惑をかけていると思った時、やめなければと思ったのだ。
それを、入部の時、シロウトはいらん!と突っぱねたあの先生に伝えると「ほんとに、やめるのか?」と引き留めてくれた。
有森さんには、最高の褒め言葉に思えたそうだ。
「走りたいのなら、オレが大学を探してやる。」とその先生の母校 日体大に推薦状を書いてくれた。
めでたく入学が決まるのだが、後 その推薦状の言葉というのは、「実績はないが、やる気だけは保証する。大学で是非とも、伸ばしてくれるようお願いする。」という談判状にちかいものだったらしいと聞く。(笑)
その先生のためにも、大学に入ってからでも、全国都道府県駅伝大会の正規の選手として出場したいという夢はかなったのだが。。。
 

大学に入ってからも満足な実績は残せず、卒業後はあの小学校の時の恩師のような体育教師を目指そうと決心する。
ところが、教育実習の最中に友人から誘われた記録会で、まさかの好タイムで優勝。
何も練習せずにこの快挙、未だ、出来るかもと またまた浮上。(笑)実業団を目指すことになる。
だが、全国に散らばる実業団にどうやったら入れてもらえるのか皆目見当もつかず、悶々と時間だけはは過ぎていく。。。
数日後「有森〜!元気?」と友人からの電話。たわいもない世間話をしていたところ、友人は、神戸の高校生インターハイの会場から電話をしてきたというのだ。
「え?実業団の人?ぜ〜んぶここに集合してるよ。ここに来れば?」
これには、びっくりした有森さん。
「人間、必死に願えば、運は引き寄せられる!」と確信したエピソードだった。
で、ここでリクルートの小出監督に出会い、国体?インターハイ?区間賞は?と緊張のいつもの質問。
そのうち褒めるところがないと知るや、「有森さんの爪はが健康そうだねぇ〜。」とか言い出されてしまった。(笑)
ピーンチ!!
「環境とメニューが整えば絶対に結果を出します!だめだったらすぐ辞めます。ご迷惑は、おかけしません。チャンスを下さい!!」
この意気込みで、小出監督ばかりでなく、人事部長もノックダウン!!
「あなたのような、やる気のある選手を探していた。」と言わしめたのだ。
<人間、ダメだと思ったらダメ!自分次第です!>
アトランタでの「自分で 自分をほめてあげたい。」の名言は、この講演会で半生を伺ったからこそ、その真意を知ることとなったのだ。
これからのご活躍をも、期待したいと思う。
ちなみに、北京オリンピックの17日女子マラソンの解説をなさるそう。
ぜひ、お見逃し無く!!

投稿者 : 18:23 | トラックバック (0)

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