2008年08月14日

伊勢紀行 1

20080814ise1.jpg今回は、初めて伊勢湾岸自動車道を使っての陸回りで行ってみた。
やはり、初めて通る道の風景は、心躍る。
その中でも、四日市ジャンクションの間近、四日市港やコンビナートの景観は息を飲んだ。
自然大好きな私だが、この人工的な美しさにも感動。
カメラに収まりきらないこの奇観は一種独特で、SFの世界に迷いこんだよう。
数分の異世界体験だった。一見の価値はある。
 
それから伊勢道にも乗り、先ず<2軒茶屋>の本店を目指していたら、高性能カンピューター搭載のタロさんが、珍しく道に迷った。
アレレと思うまもなく、いきなり<外宮>前に出てしまった。
今回は、伊勢神宮の<内宮>のみのお参りにしようと言っていたのだが、結局、<外宮>に思わぬ力で引っ張られてしまったということか?
<外宮><内宮>という順番がお参り作法。
先ず、<外宮>に行きなさい!!と女神様の思し召しか?!
不思議。
 

20080814ise2.jpgそれから、無事お目当ての<2軒茶屋>に到着。
創業400年という由緒正しき、御茶屋さん。
建物自体も昔を偲ぶ作りそのままになっており、懐かしさすら感じるたたずまい。
このお店のすぐ裏には、勢田川の川岸になっており、今でも水運を利用しているよう。
その昔は、お伊勢参りの海路の玄関口だったそうだが、一面の芦原だった舟場には、2軒しかお店が無かったということで、これが<2軒茶屋>の由来。
お店の中も、昔そのままで、古びたテーブルには水滴をたたえたサギソウの植木鉢が目にも涼しく、ヤヤダダも声を落とし、お行儀がいい。
BGMなどもちろんかかっていない静寂の中で、お茶とほんの少し冷えた名物「2軒茶屋餅」を頂く。
こしあんを薄いお餅でくるみ、きなこをまぶしたほんとうに素朴なお味。
当時の旅人も、やっと着いた伊勢での一服で、どんなに癒されたことか。
こうしていると、当時の旅人をたやすく想うことが出来る。
このお店の裏には、2軒茶屋で使われていた倉物を集めた<民具館>が店主の計らいで有る。
これがまた、品揃えが半端じゃなく、浜松の博物館にもないような物が、無造作に置かれている。
かつての生活が偲ばれるここでの見学は、<昔お伊勢参りの旅人>を想うよすがにもなり、<今お伊勢参りの旅人>の私たちも、しばし千古の時をワープしたのだった。

投稿者 : 09:21 | トラックバック (0)

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