2008年09月11日
シズコさん
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「母さん、呆けてくれて、ありがとう。神様、母さんを呆けさせてくれてありがとう。」
で、いきなりウッときてしまった私。
佐野洋子さんとお母さんの 娘と母親の確執を語ったこの本の、後半に出てくる佐野さんの言葉。
また、やられてしまった。。。
佐野洋子さんはあの、「百万回生きたねこ」の作者。
あんな傍若無人?の不良ネコが、初めてシロネコのなきがらを抱きながら、オイオイ泣くシーンで、不覚にもしゃくりをあげてしまった私。
この本も、佐野節で書きあげられ、ある種 タブーの領域を犯している。
悲しい共感を持って読んでいたのだが、いきなり感泣だった。
新聞の新刊紹介でこの本を知り、いち早く図書館にリクエストをかけたのだが、同じことをなさった方がいらしたみたいで、(予約じゃなくてリクエスト、つまり買ってもらったのだが。)やっと手元にきた。
私の後に、50人以上の予約が入っているってことは、それだけ話題になっているのでしょうね。
余談ですが、この前、「ホームレス中学生」350人待ちで、1年も待たなかったから、意外と早く手元に届くのでは?
アッ、でもどうぞお買い求めになって下さってもよろしんじゃないかと。。。本の最後は、「静かで懐かしいそちら側に私も行く。ありがとう。すぐ行くからね。」と締めくくられている。
乳ガンを宣告され、余命2年の1年が過ぎたとお聞きしましたが、どうぞご自愛なさってまだまだ佐野節を聞かせてください。 -
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