2009年01月10日

写真がもっと好きになる

20090110hon.jpgこの本は、いかにしたら 写真に 自分の思いを込められるか ということを、教えてくれた。
そういうことだったのね〜と今までの疑問が、霧が晴れていくがごとく明らかになった。
当たり前のことなのだ。
写真の向こうにあるのは、<愛>なのだ。
この当たり前のことに、改めて気がつかされたという感じ。
著者の菅原さんの、初心者を導く眼差しがとても温かい。
そのことは、この本の目次にも表れている。
<写真は、ひとつのドアみたいなもの>
<話しかけるように撮ってみよう>
<あかるいところはあたたかいところ>などなど。。。
<びくびくしながらも真正面>は、菅原さんの駆け出しのころのエピソード。
敬愛する写真家エルスケンのように、人々やその有様に自然に正々堂々と向かいあいたいと思っているのだが、出来ない。
出来なくて落ち込むのだが、エルスケンが歩いた同じ町で、勇気を出して、見ず知らずの人に声をかけ、初めての肖像写真を撮ることになる。
その写真がいい!!その男性の存在感が、写真を通して伝わってくる。
それは、何も迷わず真っ直ぐに、カメラが被写体の男性に向けられているから。
菅原さん曰く、少しだけ勇気を出して真正面から向かいあい、相手を思いやる気持ちを忘れず堂々とすれば、「大切な1枚の写真」が生まれるはずと。
 

写真は、ほんとうに不思議。
目の前に有るものが、眼で見ている以上に、美しく撮れたりする。
カメラを変えたこともきっかけになって、この頃 写真がとても楽しい。
自分で撮るのも楽しいのだが、人の写真を見るのも、以前よりもっと楽しくなっているのに気がついた。
写真の向こう側を読んでいる自分がいる。
この時期に出会うべくして出会った本なのかもしれない。
写真がもっと好きになった!!
 

投稿者 : 21:02 | トラックバック (0)

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